永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

必要とされる存在。

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子供たちが幼かった頃、

私が両手を広げると、

遠くにいても

全速力で走ってきて、

私の胸に飛び込んできた。

 

私は子供たちを

思いきり抱きしめる。

 

子供たちも

小さな腕で広げて

私に抱きつく。

 

子供たちは私が

絶対に受け止めてくれる、

と確信しているからこそ、

飛び込んでくる。

 

自分がこの子らの

父親であることを

しっかりと自覚した。

 

と、同時に

子供たちにとって、

私は必要とされる存在であると

気がついた。

 

人の幸せというのは、

誰かに必要とされていることを

実感することだ。

 

私は誰からも必要とされていない。

 

あなたはそう言うかもしれない。

 

あなたが生まれたとき、

ご両親はどれだけ喜んだだろう。

 

親が喜ばなくとも、

祖父母や兄弟、親戚……

あなたの周りにいる誰かが

喜んだはずだ。

 

身内でなくとも、

友達、学校や職場の先輩、後輩……

これまで生きてきた中で

出会った人たち。

 

彼ら、彼女らは、

間違いなく、あなたを必要としていた。

 

それでも、

私は誰からも必要とされていない。

と、あなたは言うかもしれない。

 

ならば、

私が言おう。

声を大にして言おう。

 

このブログを読んでくださった

あなたは、

間違いなく、

私にとって必要な人です。

 

この世に

誰からも必要とされていない人なんて

存在しないのだ。