永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

暗黙のルール。

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孔子サマは、

「五十にして天命を知る」

とおっしゃった。

 

知らねぇよ。

 

だいたい、

オレの周りの同世代は

疲れちゃってる。

 

とくに

サラリーマンは、

下から突かれ、

上から押さえつけられ、

身動きがとれねぇ。

 

それでも

家族のために

生活のために

働いている。

 

そりゃ病気にもなるわ。

 

昔、一緒にバカなことを

やっていた同世代の仲間たちが

心を病んでいる。

 

はたして

彼らは、

弱い人間なのか。

甘えているのか。

努力が足らないのか。

 

バカ言っちゃいけない。

 

少なくとも、

彼らは、

勝手気ままに生きている

私なんかよりも

数十倍強いし

数十倍自立しているし、

数十倍努力している。

 

でも、

辛いときに

「辛い」と言えない、

言ったら負けの

暗黙のルールが

彼らをより苦しめる。

 

ギブアップしたら一発退場。

それも暗黙のルール。

ゆえに、

ギブアップは

人生の敗北宣言となる。

 

それは

オレだって

誰だって

決して他人事ではない。

 

抱えきれない、

自分のキャパを超えた

ストレスを抱えたら

誰だって病んでしまう。

 

やれ、働き方改革だの

時短勤務だの

テレワークだのと、

いくらカタチを整えても、

心が整わないことには

それはポーズにすぎない。

 

「辛い」と

言ったら負けの

暗黙のルールを

撤廃しない限り、

病人はなくならない。

自ら死を選ぶ人も

増え続けるだろう。

 

ギブアップしてもいいのだ。

 

さらには、

ギブアップしても、

それがハンデになることなく

何度でも生き直せる世界。

 

そんな世界を

オレたち現役世代で作ろうぜ。

 

※写真は、名古屋・丸の内『濃厚中華そば 佐とう』の「チャーシュー中華そば」。心の病気に罹ったら、旨いものを食べても味がわからないらしい。そんなの、地獄だ。