永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

お酒の味。

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長い一日だった。

昨日は、コロナ禍で客足が遠のいてしまったバーの応援企画として、市内のバー3軒を取材・撮影で回った。このプランを持ち込んでくれたのは、昨日のブログにも登場した友人の野田君と保田さん。律儀な彼らは、取材にも立ち会ってくれた。

話を聞いた中には、やはり、コロナの影響をモロに受けているようで、緊急事態宣言中はバーなのに昼に店を開けてテイクアウトを販売して凌いでいた店もあった。

「僕一人でやっているので、店を閉めても2、3ヶ月くらいはなんとかなるけど、何かやってないと……ね」と、ある店のマスターは言った。

その気持ちは痛いほどよくわかる。私の場合、2、3ヶ月ではなく、1ヶ月でさえもなんともならないのだが(笑)。時の流れに身を任せる。聞こえはいいけど、私にはできない。きっと、根っからの貧乏性なんだろう。

その点、野田君や保田さんはスゴイ。錦三(錦3丁目)や新栄の居酒屋やバーに頻繁に足を運んで応援している。居酒屋やバーの惨状を目の当たりにしているからこそ、今回のプランを思いついたのだと思う。私のような木っ端ライターがどれだけ力になれるかどうかわからないが、精一杯やらせていただこうと思っている。

今回、お酒の取材ということで、野田君が気を利かせて運転手を務めてくれた。それぞれの店でカクテルを試飲させてもらったのだが、どれも美味しかった。若い頃はカクテルの味なんてわからなかった。飲みやすいか否かで判断していたと思う。

いや、カクテルに限らず、お酒は酔えればそれでよかった。しかし、年を取るにつれて、お酒の味がわかるようになってきた。旨い料理は、旨い酒を飲むためにあるのだと思うようにもなった。認めたくはないが、やはり、大人になったのだ。

私も野田君や保田さんのように、たまには飲み歩いた方がよいと思った。ほんと、仕事ばかりしてるもんなぁ。お気に入りのバーで、気の合う友人や仲間としっぽりと語り合いたい。
『壺中天』上井さん、『高砂』堀江さん、森健さん、加藤博康さん、中垣浩一君、礒谷正直君、ずっとご無沙汰していて申し訳ない。近々、行きましょう♪