永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

永谷正樹のつくり方。プロローグ

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先日、出演させていただいた『IZAKAYA HOTACON ~shuffle on the radio~ 』で、私の写真に対する考え方をほんの少しだけ話した。ところが、友人の野田君も保田さんも、メイク&フォトの相棒であるえり子さんまでもポカーンとしていた。

つまり、まったく理解されなかったわけである。それどころか、「ナガヤ、ヤベェ!」みたいな空気になってしまった。

一昨日も名古屋市内のバーの取材・撮影で一日中、野田君と保田さんと一緒にいた。その中で、野田君に

「ナガヤさんって、ブログだけ見ると、めちゃくちゃこだわりが強くて、厳しい人のようなイメージがありますよ」と言われて、ハッとした。

少し前にFacebookで繋がっている方と初めてお目にかかったとき、

「ブログやFacebookでは大物感が漂っているのに、実際にお会いするとそうでもないんですよね」と、褒めてるのか、ディスっているのか、よくわからないコメントをいただいた(笑)。それを思い出したのだ。

そりゃ、人にはいろんな面がある。このブログやSNSの私も私だし、リアルな私も私である。ただ、ブログだけを見て、「この人はこういう人なのだ」と判断されてしまってはたまらない。

あ、このブログは好感度を上げるために書いているわけではないので、別に私を「イイ人」と思ってもらわなくてもよい。ただ、私は強いこだわりを持って生きているわけでもなく、ましてや大物でもなんでもない。リアルな私とあまりにもかけ離れているのだ。

ブログやSNSの私とリアルな私との差というか、ギャップを埋めるためにはどうすればよいのか。ブログの書き方というか、テーマを変えればよいのか。タイトルの通り、「名古屋めし」の食べ歩きブログにすればよいのか。

答えは、否だ。このブログの始まりは、当時、なごやめしをテーマとした講演会のレジュメ代わりに作ったものではあるが、今ではまったく趣が変わっている。オノレの気持ちを文章化することでオノレがオノレに向かい合うためのものである。今さら変えられるわけがない。

いや、そもそもギャップを埋める必要があるのか。私は、私だ。オノレがどのような人間なのかを決めるのは他人様ではない。オノレ自身だ。危うく人の判断に惑わされそうになった。

私は、どこにでもいる、ごくふつーの51歳の、ややくたびれた中年男だと思っている。そんなドラマチックな人生を歩んできたわけでもない。たまたま、写真を撮り、文章を書き、たまーにテレビや講演会などで喋ることを仕事にしているだけだ。

オノレ自身の人生なんぞ恥ずかしいことだらけなので、あまり振り返りたくもない。が、いかに平凡な人生を送ってきたかを知らしめるため、次回以降にこのブログに綴ってみようと思う。題して、「永谷正樹のつくり方」。つまらないことは目に見えているので、あまり期待しないでほしい。