衣・食・住。すなわち、着るものと食べるもの、そして、住まい。生きていくために必要なものだ。が、それはあくまでも最低限のものである。
年中Tシャツとジーンズを着て、毎日コンビニ弁当を食べ、雨露をしのぐだけの粗末な家に住む。いろんな事情があって、そんな最低限の生活をしている方もいると思うが、満足している人は少ないだろう。
生きていくために必ずしも必要ではないが、あれば心が豊かになるものが沢山ある。いや、この世に存在する、ほとんどのものやサービスは後者に当たるのではないか。
例えば、たまにはオシャレをして、高級レストランで食事がしたいと思う。これはただ単にお腹を満たすだけではない。
何を着て行こうか服選びを楽しみ、高級レストランという非日常的な空間で心地よい接客サービスを受けながら、食事を楽しむ。つまり、心を満たすことが目的である。
私はフードライターだからといって、有名店ばかりに行っているわけではない。『スガキヤ』にも行けば、『吉野家』だって行く。しかし、「『スガキヤ』しかないから仕方なく」を理由に行くことはない。
生きている間にあと何回食事が楽しめるのかわからないのに、お腹を満たすためだけの食事は、私の中では「負け」なのである。だから、『スガキヤ』のラーメンが、『吉野家』の牛丼が食べたいから行く。
プロのカメラマンが撮影した写真も別に必要がないといえば、ない。実際にスマホで撮影した写真をメニューブックやHPに使っているお店もあるし、SNSのプロフィール写真だってアプリでキレイに加工した写真を使っている人もいる。
しかし、プロが撮影した写真は心を動かす力がある。例えば、メニュー写真。ある店で、私が撮った写真と店主がスマホで撮った写真をそれぞれプリントして壁に貼り出したところ、圧倒的に私が撮ったメニューの注文の方が多かったという。
写真を見た人は「美味しそう」と心が動かされたから注文したのだ。その力を知っている人がいるから、私たちプロのカメラマンは食べていくことができるのである。
メニュー写真は直接店の売り上げに繋がるから必要性を感じる方も多いだろう。では、プロフィール写真はどうか。
「完全に自己満足の世界にお金を払うことが信じられない!」という人もいるだろう。たしかに、自己満足であることは否めない。でも、自己満足だからこそプロに任せて満足できるのだ。わかるかなぁ。
このブログで、自分が思う自分と他人が思う自分は違うということを何度か書いた。他人であるカメラマンが自分では気がつかない魅力を引き出す行為がプロカメラマンによるプロフィール写真の撮影なのである。
それはメイクも同様。もちろん、その人のイメージを損ねず、その人が本来持つ美しさをさらに引き出すのがプロのメイクの仕事なのである。
プロのメイクとプロのカメラマンがそれぞれの技術を惜しみなく出して、最高の1枚を生み出し、お客様に満足していただくのが『メイク&フォト』である。
長々と書いてきたが、本題を。名古屋市瑞穂区新開町にある『三洋堂書店 新開橋店』にて、来月10月30日(金)・31日(土)の2日間にわたって『メイク&フォト』イベントを開催する。その名も『三洋堂 秋の「メイク&フォト」イベント 〜盛らずに引き出す 大人のナチュラルメイク&フォト』。詳細は以下の通り。
②2020年10月31日(土)
※お一人様約30分間
(メイク15分間+撮影15分間が目安です)
※予約制のため、お待たせいたしません
会 場/三洋堂書店 新開橋店 4階商談スペース
愛知県名古屋市瑞穂区新開町18-22
無料駐車場137台完備
参加費/11,550円(税込)
※事前のお振込で予約完了となります
写 真/撮影したお写真はすべてデータでお渡しします(50枚以上)