永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

8Kうまいもの写真展。

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例によって、告知から。

『PRESIDENT Online』にて、ブラザー工業・小池利和会長の撮影を担当させていただきました。

president.jp

えっ!ナニナニ?ナガヤらしくないって?うっさいわ(笑)!たしかに私はグルメ取材のイメージが強いかもしれない。でも、全体の2割くらいは人物を撮影しているのである。「メイク&フォト」もその延長線上にある。

『PRESIDENT』との縁は、以前に何度か一緒に仕事をした某歴史雑誌の編集者から。彼はプレジデント社へ転職してからも年に何回かオファーをいただいている。本当にありがたいことである。

それにしても、20代の頃は風俗カメラマン、として女性のハダカばかり撮ってきた私が『PRESIDENT』って(笑)。あの頃は思いも寄らなかったなぁ。私が働いていた編プロは、風俗取材が嫌でたまらずに辞めていく人が多かったらしい。でも、私は楽しかった(笑)。

いや、イヤラシイ意味ではないですよ。あ、少しはそれもあるな(笑)。25年以上前の風俗の世界は、まだどこか危険な雰囲気があって、そこで働く女の子たちもオモテの世界からウラの世界への一線を超えたという意識はあったと思う。

今も昔も、風俗で働くのはお金が欲しいからである。しかし、何のためにお金が必要なのかは今と昔ではかなり違う。昔は風俗店の扉を叩くのは、惚れた男のためというのが大半だった。

スナックでアルバイトをしている女の子が先輩ホステスに連れていかれたホストクラブにズブズブにハマるというのが入り口。スナックの稼ぎだけではとても足りず、ツケで飲むようになる。

そのツケを請求されたとき、フツーに働いていてはとても返せない額になっていて、風俗で働く決心をする。もちろん、仕事そのものは嫌でたまらないが、その頃には完全にホストにボケているので、「大好きな彼をナンバーワンにする」という一心で仕事に取り組む。

風俗の仕事から抜け出せないのは、日払いという給料のシステムにも理由がある。その日に稼いだお金をホストクラブで使い果たしても、また明日働けばよいと思ってしまうのだ。

しかし、2000年頃から風俗の世界も様変わりしてきた。ホストにハマっているわけでもなく、自分がカードの使いすぎで作った借金返済のために働く女の子が増えてきたのだ。まるでファストフード店でバイトするかのように、「一線」を簡単に超えてしまう。で、借金を返済したら、さっさとやめる。

リーマンショック以降、その頃はすでに私は風俗取材をしなくなったが、借金どころか食っていくための生活費を稼ぐために働いていると聞く。身寄りもなく、学歴もなく、住むところもない女性のセーフティーネットになっているのだ。

25年前、私が撮影した女の子たちは今、どこで何をしているんだろう。結婚して、子供を産んでいたりするのだろうか。風俗の女の子も、彼女たちからお金を吸い上げていたホストたちもお金を残したという話は聞いたことがない。どこかで幸せに暮らしていることを願うばかりである。

前置きが長くなった。昨日は、11月6日に移転オープンするソニーストア名古屋の内覧会へ行ってきた。ストア内のモニターで流している動画に私は出まくり。

youtu.be

↑それがコレ(笑)。何だか、小っ恥ずかしい。しかし、この動画に出演したおかげで、本来抽選で選ばれた人しか行くことのできない内覧会にストア側から招待されたのだ。

正直、あまり私は内覧会には興味がなかった。わざわざ行かなくても、センサーのクリーニングなどでこれから足を運ぶ機会はいくらでもあるからだ。今回出かけたのは、動画の中で佐藤二朗さんがリクエストした「8Kうまいもの写真展」に私も出展しているためである。

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8Kモニターで見る料理写真はとても迫力があった。仕事で撮影した写真ばかりだが、しばらくの間、ストア内で流し続けるらしい。栄界隈で仕事をしている方は、会社帰りにでも立ち寄ってやってください。