永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

衝動買い。

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気分転換をする方法は、人それぞれ。私の場合、ソファでゴロ寝したり、コーヒーを飲んだりして気持ちをリセットする。それでもリセットできないときの対処法もある。

さて、先日、ソニーストア名古屋の内覧会の帰りに栄のトップカメラに立ち寄った。今のところ、カメラやレンズ、照明など機材に不満を感じていないが、何となく店へ入ったのである。

まず、3階にある中古カメラの売り場をチェック。今使っているソニーやキヤノンのコーナーを見てもあまり胸がときめかない。そりゃそうだ。今欲しいと思っているものは何もないんだから。

私の場合、撮影の仕事の8割が料理で、残り2割は人物。と、テーマがハッキリしている。ゆえに使う機材も限られていて、報道やスポーツ、ブライダルのカメラマンのように望遠レンズや望遠ズームはあまり使わない。だから、自分に必要のない機材には興味が持てない。

帰ろうと思い、1階へ下りた。1階は新品のカメラ売り場である。その入り口近くに棚ズレ品のセールをしていて、それをチェックしてから帰ることにした。

ショーケースを見ると、やはり今の自分には必要のないカメラやレンズが並んでいる。ふと、ケースの片隅に目をやると、パナソニックのミラーレス一眼が鎮座していた。4年ほど前の型落ちモデルだが、遊び用のカメラに1台欲しいと思ったこともあった。

標準ズームレンズ付きのモデルはオークションやフリマサイトで安くて4万円。4万円を出してまで……と思い、諦めていた。ケースにあったのは、展示品で49,800円。中古カメラと違って、メーカー保証がつくから高いのは仕方がない。そう思った。

しかし、よく見てみると、付いているレンズがまったくの別物だったのである。LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7。カメラ好きの方なら分かると思うが、ライカのレンズキットだったのである。

中古でだいたい6万円くらい。新品なら安くても8万円超え。そもそも、ライカのレンズ単体でも安くて45,000円。49,800円というのは、ほとんどレンズ代である。すぐに店員さんを呼んでケースから出して見せてもらった。

展示品ゆえに小さな傷はあるものの、まったく問題ない。シャッターを切ると、これまた小気味よい。何よりも、サイズ感やデザインがよい。手にしただけで、捜索意欲が湧いてくる。

「中古よりも安いですよ」と、店員さん。はい、その通りですとも。

気がついたら買っていた(笑)。完全に衝動買いである。しかし、まったく後悔はしていない。それどころか、新たな相棒として、活躍してもらえると思うとワクワクしている。このカメラと15mmというちょうど良い画角のレンズで日常を記録しよう。そして、このブログで発表しよう。

私にとって究極の気分転換は、「新しいカメラを買う」ということである。