永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

不調。

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今日の夜から2泊3日間の旅に出る。その前に原稿を片付けておこうと、昨日は終日、仕事場で原稿を書きまくり。おかげで長文の記事を1本書き上げた。

何て言うのかな。これまで原稿を書き終えるたびに達成感みたいなものを感じていたけど、最近は少なくなったような気がする。それどころか、どうも今一つ気分が上がらない。

あ、仕事に手を抜いているわけではないですよ。自分自身が納得するまで取材をしているし、写真や原稿も決して妥協していないことは断言する。仕事中はきちんと仕事モードに切り替わって、集中できるのだ。

忙しかった10月に比べれば、たしかに仕事はゆったりとしている。でも、決してヒマではない。1つの仕事が終わったときの落差が激しいのである。次の仕事に取り掛からねばならないのに、なかなかエンジンがかからない。いったい、オレはどうしてしまったんだろう。

今日から旅に出るわけだが、人は環境が変わったところで思いや考えは変わらない。外からの刺激は気休めでしかない。時間が解決する、というのも嘘だ。目を逸らさず、自分自身と真正面から向かい合わねばならない。それしかないのだ。

経済的な安定だけを求めるのなら、金儲けに集中すればよい。そこにあまり価値を見出していないし、それだけでは満たされないと思っているから悩む。

 サラリーマンならば、50歳も過ぎれば出世の限界が見えているだろう。しかし、フリーの私には定年はない。先は見えないが、不思議なことにあまり不安はない。ただ、自分の中で明確なビジョンが描ききれていない。

この50代前半に思ったことや考えたこと、そして、体験したことが人生を締めくくるターニングポイントになると思っている。もう、ノリや勢いでは生きられないのだ。

お前は何がしたいのか。

お前は何をめざすのか。

お前はどう生きるのか。

そう自問自答を繰り返すしかない。

答えは、自分の中に、ある。