永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーハン論。

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まず、告知から。

少し前にもお知らせしましたが、名古屋市瑞穂区の『三洋堂書店新開橋店』にて、12月11日(金)・12日(土)の2日間にわたって「メイク&フォト」を開催します。

これまでは、

お電話にてご予約・お申し込み → 事前に参加費を指定口座に振り込み → 予約完了

と、非常に面倒くさかったのですが、↓以下のネット上で予約が可能となりました。さらに、カード決済にて参加費のお支払いもできます。

www.sanyodo.co.jp

予約・申し込みが格段とラクになりました。12月だけに「メイク&フォト」を自分のためのクリスマスプレゼントにしてみてはいかがでしょうか。

また、今回は、女性限定ではなく、男性版の「メイク&フォト」も同時に開催します。独自のライティングを用いて、顔や身体に適度な陰影をつけることで「デキる男」を演出します。是非、スーツや作業服姿でお越しください。

さて、ここからが本題。

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昨日、最近小牧市にオープンした『圓家 小牧店』へ行った。『圓家』といえば春日井市に本店があるチャーハンの有名店である。

ここの「特製チャーハン」(860円)は、炒飯の上に甘辛いタレとともに炒めた豚バラ肉と玉ねぎ、ニラがのる。私は、さらにその上にフワフワの玉子がのる「玉子のせ」(180円)を注文した。

チャーハン1杯に1000円超えは正直、高いと思った。が、ひと口食べてそんな気持ちは木っ端微塵に吹き飛んだ。旨い。旨すぎるのである。ご主人が中華鍋を振る音で食べる前から期待はしていた。

実際に食べてみると、ベースとなるシンプルなチャーハンと甘辛い具材、玉子が見事に一体化している。やはり、甘辛い具材が味のポイントだろう。このタレを使えば、何でも美味しくなりそうだ。控えめに言って、考えた人は天才だと思う。

食べ終わった後、満足感と満腹感の中で、ふと思った。『圓家』のような具材がのるチャーハンは「あり」か「なし」か、と。

チャーハンは、漢字で書くと炒飯。すなわち、炒めたご飯であり、職人による「炒め」の技術を味わう料理といえる。その観点からすれば、炒飯に具材をのせてしまうのは邪道なのかもしれない。

チャーハンに具材をのせれば、味は無限に広がる。一方、具材をのせないチャーハンは、塩味と醤油味が基本になるので、味のバリエーションが少ないように思える。

が、油を変えたり、オイスターソースを用いただけでも変化が生まれる。ご飯と一緒に炒める具材をチャーシューからシーフードに変えても劇的に味が変わる。

また、テレビの仕事で先日ご一緒した、はるな愛さんは、町中華の「カレーチャーハン」が好きだとおっしゃっていた。たしかに洋食のカレーピラフとはまた違った美味しさがある。

チャーハンの具材は、チャーシュー(またはハム)とネギ、玉子が基本。刻んだ玉ネギやカマボコが入る店もあるが、そう大差はない。しかし、店ごとに味が異なる。それが楽しいのだ。

私としては、チャーハンに具をのせようが、のせまいが美味しければそれでよい。『圓家』のチャーハンを食べて思ったのは、具をのせたチャーハンでも「炒め」の技術が求められるということ。ベースとなるチャーハンが旨いから、『圓家』のチャーハンは成立しているのだ。