永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

町中華のこれから。

f:id:nagoya-meshi:20201205202804j:plain

まずは、告知から。

本日、14:30からO.A.のテレビ愛知『デラメチャ気になる!』に出演させていただきました。今回のテーマは「アツアツ町中華であったまろう」。はるな愛さんと村上佳菜子さんを私オススメの町中華に案内しました。是非、ご覧ください!

youtu.be

O.A.は東海エリア限定となりますが、何日後かに見逃し配信サイト『Locipo(ロキポ)』でも公開されます。

前回O.A.された「100年後に残したい名古屋・喫茶グルメ遺産」の動画がアップされていました。↓見逃した方は是非、ご覧ください。

locipo.jp

町中華は、後継者不足で今や絶滅の危機に瀕しているという。逆に考えれば、この状況はチャンスである。私が飲食店のオーナーならば(料理人ではない)、間違いなく町中華をオープンさせる。何せ、ライバルが少ないのだから。

ただし、今ある町中華を事業継承する形でそのままやるのではない。メニューの一つ一つを見直して、あまり出ないものはガンガンに削っていく。50席以上のレストランならともかく、20席以下の店に数多くのメニューは要らない。それよりも1つ1つがメインになる少数精鋭が求められる。

実際、一昨日訪れた小牧市『自家製麺 いづみ』も、麺類が担々麺とラーメン、味噌ラーメン、タン麺、叉焼麺の5種類。一品料理は陳麻婆豆腐と唐揚げ、餃子の3種類。ご飯ものがチャーハンのみ。めちゃくちゃ少ないのである。全席カウンター席の上、車でしか来店できないから、最初からお酒での利益を求めていないのだろう。

しかも、大陸系中華のようにセットメニューを用意していない。チャーラーを食べようとすると「ラーメン」(850円)と「チャーハン」(750円)を組み合わせねばならず、合計1600円になる。巷のチャーラーの倍の値段である。それでも注文が入る。理由はただ一つ。美味しいからだ。

ひと昔前、ラーメンは、料理の世界での地位が低かった。客も客で「ラーメン“でも”食べるか」という程度のものだったのである。しかし、志あるラーメン店の店主たちが長い時間をかけて人々のラーメンに対する認識を変えたのだ。ラーメンがミシュランガイドで紹介されるまでに。

町中華はラーメンで勝負はできない。いや、勝負にならない。ラーメンだけのことを考えているラーメン店の店主には敵わないのだ。で、あるならば、町中華ならではのチャーハンや天津飯、麻婆豆腐などをブラッシュアップさせた方がよい。

町中華を食べ歩くようになってずいぶんと経つ。確かに、どの店もそこそこ美味しい。「そこそこ」とか「フツー」というのが町中華の魅力かもしれないし、このブログにも書いてきた。が、そこから抜きん出た店が生き残っていくと思う。

トップの写真は、名古屋・伝馬町の町中華『はっかい』の人気メニュー「あんかけチャーハン」。この店もまた、絞り込んだメニューで勝負している。実際、半数以上の客がこのあんかけチャーハンかチャーハンを注文していた。

『人生餃子』(名古屋市中川区)の「皿台湾」や『北京本店』(安城市)の「北京飯」のようなオリジナルメニューを無理して作る必要はない。どの店よりも旨いチャーハンやその店でしか食べられない麻婆豆腐でよい。それで十分に勝負できる。町中華の可能性はまだまだある。