永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

「伝えたい!」という気持ち。

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まずは、告知から。

Web版『おとなの週末』にて、愛知県知立市『知立らーめん』を紹介させていただきました。

otonano-shumatsu.com

取材にご協力いただいた店主の内藤秀詩さん、ありがとうございました。

さて、ここからが本題。

最初から乗り気ではなかった。あれはたしか10月末頃だったと思う。東京キー局の某テレビ番組のスタッフから、

「愛知県のデカ盛りの店についてのアンケートにご協力いただけないでしょうか?」と、HP経由でメッセージをいただいたのである。

おそらく、「デカ盛り 名古屋」とググって、過去に私が書いた記事に辿り着いたのだろう。が、月末は原稿の〆切が集中しているし、そもそも私はデカ盛りに詳しいわけでもない。で、いつものように、

「大変失礼なことをお聞きしますが、これはお仕事としてのオファーでしょうか?それとも、ボランティアでしょうか?」と、聞いてみた。

「ナガヤさんはプロとしてお仕事をされてますので、もちろんその報酬はお支払いいたします」と、スタッフ。

あらためて私はデカ盛りを専門に取材しているわけではないことを伝え、承諾してもらった上でアンケートに協力することにした。

すぐにアンケートが送られてきた。しかし、「はい」とか「いいえ」で答えられるような簡単なものではなく、デカ盛りの店やメニューについて事細かに書かねばならなかった。〆切までしっかりと指定されていて、それもかなりタイトだった。

私は〆切が迫った原稿を後回しにしてアンケートに取りかかった。それこそ、ネットで自分が書いた記事を参考にしながら。書いているうちに、ふと疑問が湧いた。こんなアンケートを書かせるよりも、スタッフ自身が私の記事を参考にすれば良いのではないかと。まぁ、きっと、面倒くさいのだろう。

〆切よりも早めにアンケートを返送して、私の役目は終わった。そう思っていた。ところが、

「ナガヤさんのお知り合いにデカ盛りに詳しい方はいらっしゃいませんか?」と、電話がかかってきた。だから!私はデカ盛りの専門家ではないって最初に言ったはずである。知っているわけがない。

その後も再びアンケートが送られてきた。添えられていたメッセージには、

「ロケで行くお店が決まりまして、それぞれのキャッチとなるようなことをお伺いできますと幸いです。「このボリュームでコスパ最強!」、「物凄いオーラがある!」、「これを食べ切った人は見たことない!」などメニューの具体を表現する言葉もあると助かります…」と、書かれていた。

もう、アンケートの域を完全に超えている。しかも、アンケートの中にあったロケ先は私の知らない店ばかりだった。これでは答えようがない。私はスタッフに電話してその旨を伝えた。

ちょうどその日、ネット配信動画でお世話になった大食い女王のアンジェラ佐藤さんから連絡があった。

youtu.be

「どうして愛知県にデカ盛りの店が多いのか、ナガヤさん、ご存知ですか?」とのこと。アンジェラ佐藤さんにもアンケートの協力を依頼していたのだ。彼女はロケに行くわけでもなく、スタジオに呼ばれているわけでもないらしい。

「もしかしたらオンラインで出演するかも……」とのことだった。

これって、どうなのよ?

ちなみに、最後のアンケートから3週間ほど経っているが、O.A.されたのかどうかもわからない。アンケート協力のギャラについても一切連絡がない。

テレビにしろ、雑誌にしろ、Web媒体にしろ、その制作に携わっているのであれば、「伝えたい!」という気持ちが原動力となって、リサーチや取材ができるというもの。残念ながら、そのスタッフからはそれがまったく伝わってこなかった。

ギャラなんていらねぇ。おととい来やがれってんだ。