永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

攻める。

f:id:nagoya-meshi:20201226003726j:plain

昨日は久しぶりの外出。取材や撮影ではなく、打ち合わせだったんだけどね。

お目にかかったのは、名古屋人なら誰でも知っている店の後継ぎの皆様3人。2人は3代目で、1人は5代目。いわゆる老舗の御曹司たち。

老舗の御曹司。その字面だけ見ると、何の苦労もなく先代が築き上げたものに乗っかって、胡座をかいているように思えるが、とんでもない。誰よりも店のことを考えているし、誰よりも危機感を抱いている。

そもそも、先代が店を切り盛りしていた頃とは時代もまったく違うのである。ライバル店も今ほど多くなかっただろうし、飲食店の数そのものももっと少なかったのだから。今や老舗だからといってウカウカしてられないのだ。

とくにこのコロナ禍で老舗も大きな打撃を受けている。店への集客や店での売り上げだけを考えているだけでは乗り越えることはできない。彼らはそれも重々承知していて、次の一手、さらにはその次の一手くらいまで考えているのだ。いやぁ、恐れ入った。

飲食店の取材をする私自身も頭を切り替えないと、これからの時代にとてもついていけないと痛感した。

写真を撮り、文章を書き、自身が分析したことや考えを喋る。これが私の仕事だが、これまでそのフィールドは雑誌やテレビ、webなどのメディアであるべきであるとこだわってきた。

しかし、メディアでの仕事は年々少なくなっている。もはや、メディアの世界に私のような地方カメラマン(ライター)の居場所はないのかもしれない。だとしたら、これまでメディアをフィールドにしてきたことを別の場所で生かすことも考えねばならない。

その動きを機にメディアにカムバックできるかもしれない。いずれにしても、来年は私にとっても大きな転機となるのは間違いない。仕事が減ったからといって凹んでいるヒマはない。今日お目にかかった彼らを見習って、攻めて、攻めて、攻めまくろう。攻撃は最大の防御なのだ。絶対に、勝つ!