永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

私にできること。

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今週末にも東京と神奈川、千葉、埼玉の1都3県に緊急事態宣言が出るようだ。しかも、今回は飲食店を中心に時短営業を要請するという。愛知県下の飲食店は、先月18日から時短営業になっていて、夜9時までしか店を開くことができない。

首都圏では夜8時までの営業になる。夜がメインの店はとてもやっていけないだろう。夕方のニュースで都内のバルがメインを夜から昼に切り替えたと報じていた。映像では客の入りは上々だったが、そもそも夜と昼とでは客単価が違う。昼にシフトしても夜ほど利益は出ないと思う。

夜がメインの店が昼も店を開けているのは、席数や客の回転率、客単価から、ランチ営業して利益が生まれる、と聞いたことがある。また、ランチはカードが使えない店も多い。現金収入となるから、そのお金で夜に使う食材を仕入れるのだ、と。

そりゃ昼に集客できるのなら、それに越したことはない。が、やはり、飲食店は夜に足を運んでもらってナンボなのである。それが時短営業でできなくなっている。飲食店を営む方々の無念さを思うと、本当に悲しくなってくる。

新型コロナが収束するのはいつになるのかわからない。しばらくは夜の営業での利益は見込めなくなる。昼にシフトしても、それだけでは足りない。テイクアウトや通販も手がけて、あ、もちろん、それらが売れに売れての話だが、それでようやく利益らしい利益が出るのだと思う。

コロナ前までは他所で味わえない美味しい料理を作っていれば利益が出ていたのに、これからは美味しくて「売れる」テイクアウトや通販の商品も開発せねばならないのだ。この「売れる」というのは絶対条件である。ゆえに本当に難しい。

私が飲食店の皆様のお役に立てるとしたら、そこだ。「売れる」写真を撮り、「売れる」コピーを書く。さらには、商品を開発するためのアイデアを提供したり、協力者を紹介したりする。メディアのレギュラーがなくなっても、まだ私にはできること、やりたいことが沢山あるのだ。

今年は私の人生の大転換期かもしれない。そう思うと、1分1秒を大切にしたい。もう、決してくだらないことで迷ったりはしない。