永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ひとり飯のススメ。(11)

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まずは、告知から。

なんと、拙ブログで不定期連載中の「ひとり飯のススメ。」が、“ひとり”をテーマとしたWebメディア『DANRO』でも書かせていただくことになりました!

って、実は、ひとり飯は以前から『DANRO』で連載していたんですけどね。グループでの会食ではないので、感染リスクも少ない上にコロナ禍で飲食店を応援することにもつながるので、これからも『DANRO』でどんどん紹介していきますね。

danro.bar

今回、『DANRO』で紹介したのは、名古屋の喫茶店では定番の「イタリアンスパゲッティ」、略して“イタスパ”。皆様、是非ご覧ください!

さて、皆様は無性に天ぷらが食べたくなることはあるだろうか。旨いか不味いかは別として、寿司なら回転寿司やスーパーのパック寿司で代用できる。しかし、天ぷらは安いチェーン店やスーパーの惣菜と専門店とでは味に差がありすぎる。

昨日はどうにもこうにも天ぷらが食べたくなって、撮影の仕事の前に食べに行くことにした。私の中で天ぷらは、名古屋市北区清水の『天ぷら かき揚げ 光村』の一択だが、たまには違う店で食べようと思い、ネットで検索。

ヒットしたのが、吹上のイオンタウン千種の近くにある『天ぷら いづも』。ここはオープンして間もない10年ほど前に2、3回食べにきたことがある。いつも「かき揚げ丼」を注文するのだが、『光村』と比べてタレに奥行きが感じられなかったという記憶がある。とはいえ、そもそも『光村』と比べること自体がオカシイわけで、天ぷら専門店としてはレベルが高かったと思う。

あれからかなりの年月が経っているが、どうなっているのか。ちょっと気になったので、行ってみた。イオンタウン千種の駐車場は3時間まで無料なので、車を止めてJRの高架下まで歩いて店へ。

お昼時のピークタイムを過ぎていたので、客は私以外に1組。私が注文する頃には食べ終わって店を出て行った。注文したのは。「かき揚げ丼」(1200円)。

「無料でご飯を大盛りにできますが」と、言われたので遠慮なく大盛りに。10分ほど待って、かき揚げ丼が目の前に運ばれた。

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かき揚げ丼には小鉢と味噌汁、漬物が付く。またまた『光村』と比べてしまうが、こちらの方が海老の切り方が大きい。タレが染みた薄めの衣とほんのりと甘い海老がとてもよく合う。タレは以前に食べたときよりもかなり美味しく感じた。タレは注ぎ足しながら作っているだろうか。10年という月日がタレをより美味しくさせたのかもしれない。

ご飯の炊き加減もややかためで、私好みの仕上がり。小鉢のきんぴらごぼうや漬物も箸休めにはぴったりだった。味噌汁も味が濃厚で美味しかった。

やはり、天ぷらを食べるのは専門店に限る。とくに昼の天ぷらは何ともいえない贅沢感が味わえる。とても豊かな時間を過ごすことができた。今週は毎日、取材と撮影が入っているが、美味しいものを食べて乗りきろうと思う。