永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ナガヤ流カレー。

f:id:nagoya-meshi:20210224233102j:plain

久しぶりにカレーを作った。いつもは朝、女房が出勤する前にチャチャっと作って、保温鍋に入れている。昨日は終日原稿書きということもあって、カレー作りを買って出たのだ。

せっかく作るのなら、自分好みの味にしようと、カレールーはハウス「ジャワカレー」の中辛をセレクト。いつもは具材に鶏ひき肉を使っているのを牛肉にチェンジ。これだけでいつもとはまったく違うカレーになる。

私が好きなのは、玉ネギの甘みを感じるカレー。ゆえに、玉ネギをたっぷりと使う。大きめのもの2個分をスライサーでスライスしていく。実はこれがポイントである。普通にカットした玉ネギを炒めて、ペースト状にするにはとても時間がかかるが、スライスしたものを使うと、飴色玉ネギが20分くらいで完成するのだ。

玉ネギはペーストにするのとは別に具材にもう1個使用する。具材は他にニンジン1本とジャガイモ2個。あ、これは2日分(8〜9人前)である。おっと、牛肉のことに触れるのを忘れていた。

牛肉は一昨日の夜から「KAGOME 野菜ジュース100」に漬け込んでおいた。フルーツの酵素が肉を柔らかくするのだ。これがどんな味になるのかすごく楽しみだった。

玉ネギのペーストを作った後、同じフライパンで玉ネギ、ニンジン、牛肉を炒める。玉ネギがしんなりしたところで火を止めて、すべての具材を鍋に投入する。

フライパンには肉と野菜の旨みが残っているので、ここに水を注いで旨みを移してから鍋に入れる。後は火にかけるだけ。ジャガイモは煮崩れするので、大きめにカットしてルーを加える直前に鍋に投入する。

コンロの火加減を極限まで絞って、じっくりと時間をかけて火を入れていく。その間、私はリビングにノートPCを持ち込んで原稿を書いていた。だいたい1時間ごとに火を止めて保温器に入れて、1時間後にまた火にかける。それを何度か繰り返した。

すると、最初は薄い茶色だったのが、オニオングラタンスープのように鮮やかな茶色に変化した。そのままオタマですくって飲んでみると、玉ネギの甘みと牛肉のコクがしっかりと出ていた。コンソメやインスタントコーヒー、ケチャップなどの隠し味を使おうと思ったが、そのままでも十分に美味しいのでやめた。

夕方になり、ルーを加えて試食してみたところ、抜群に美味しかった。そこらのレストランよりも絶対に旨い!ってのは言い過ぎか(笑)。炊きたてのご飯と合わせると美味しさは倍増した。

カレーとはいえ、手間暇をかけるとこんなにも美味しくなるのだ。それを毎日やっている飲食店はスゴイと思った。明日は何かトッピングしてみようと思っている。