永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

アパ社長カレー。

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今日から3日間、仕事場に籠もって原稿執筆。まずは急ぎの「きしめん」の記事を書くことに。

手打ちならではのもっちり食感の平打ち麺。そして、噛むごとに麺に染み込んだムロアジとたまり醤油がベースのコクのあるつゆがジュワッと溢れ出す。思い出すだけで唾液が分泌しまくります。

 こんなフレーズを書いた本人が無性にきしめんが食べたくなった(笑)。しかも、今日は初夏のような心地よい天気。こんな日はキリッと冷えたきしころが旨いんだよなぁ。

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真っ先に想像したのは、名古屋市東区の『川井屋本店』の「きしころ」。たまり醤油を用いた赤つゆに煮揚げとホウレン草、朱色の名古屋かまぼこ、そして、花がつおが映える、名古屋でもっとも美しいきしめんだと思っている。

もう、きしめんの受け入れ態勢は万全なのに、今日は家メシ。女房が仕事へ出かける前に「お昼、家でご飯食べる?」と聞かれたので、深く考えずに「うん」と答えてしまったのだ。で、昼にご飯が炊きあがるように炊飯器をセットしたのだった。

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何を食べようか……。キッチンを見渡すと、見慣れないパッケージのレトルトカレーがあった。「アパ社長カレー」だった。どうやら女房が職場でいただいたものらしい。

以前、GoToトラベルを利用して東京のAPAホテルに泊まったとき、「クーポンでアパ社長カレーを購入することもできますが、いかがでしょう?」と、勸められたことを思い出した。丁重にお断りしたが。

まずはパッケージをチェックしてみよう。モンドセレクション銀賞受賞や神田カレーグランプリ第三位入賞、800万食突破!ではなく目標(笑)など、文字だらけ。とにかく情報が多すぎる(笑)。おかげで盛り付けイメージがカレーではなく、とんかつとキャベツがメインになっている(笑)。

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で、アパ社長の破壊力あるポートレートもデカデカと。きっと、パッケージのデザインを決める際、アパ社長の指示通りに仕上げたのだろうと推測できる。っていうか、アパ社長を止める人は誰もいなかったのか(笑)。まぁ、いないんだろうな。

アパ社長カレーについて調べてみると、こんな記事がヒットしたので、ご参考までに。

diamond.jp

やっぱり、パッケージのデザインは確信犯だった。しかも、これまで700万食も売れているらしい。まぁ、産経新聞や正論、月間Hanadaを愛読し、DHC化粧品を愛用する人たちがオトナ買いすることもありそうだし(笑)。

パッケージの裏面に「千切りキャベツを添えていただくと、より一層美味しくお召し上がりいただけます」と、あった。それ、金沢カレーじゃん!と思ったが、アパグループの本店は石川県金沢市なので、おかしくはない。

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で、金沢カレーのようにご飯を平らに盛り付けて、その上からカレーをかけた。千切りキャベツも添えた。写真がボケていて見にくいが、スプーンはオリエンタルカレーの金のスプーンである。カレーを食べるときはいつも使っている。

では、実食!ひと口目でまず驚いたのは、レトルト特有の“匂い”がなかったこと。パッケージには似合わないレストランのカレーのような上品な味わい。レトルトカレーとしてはかなり完成度が高いと思った。

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金沢カレーほどの濃厚さはないが、欧風カレーよりは味が濃い。ゆえに、パッケージ裏面に書いてある通り、千切りキャベツがよく合う。キャベツには少量のマヨネーズをかけたが、これもカレーと相まって美味しかった。盛り付けイメージにあるように、とんかつなどの揚げ物をトッピングすると、もっと美味しくなると思う。

item.rakuten.co.jp

アパ社長カレーの価格は1箱390円。ホテルのカレーとしては破格だが、巷のレトルトカレーよりは高い。お値打ちなのか高級なのかよくわからないのは、APAホテルと同じかもしれない。