永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

麺料理としてのきしめん。

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今日はTシャツ1枚で過ごせるほど暑かった。こんな日はきりっと冷えたきしころに限る。ってことで、お昼に近所のセルフうどんチェーン『どんどん庵』へ行ってきた。

『どんどん庵』や『長命うどん』は、きしめんが食べたいけれど、すぐに仕事場に戻らなくてはならないときに利用している。本当は職人が丹精込めて打ち上げたモチモチの麺やムロアジのだしにたまり醤油を合わせたコクのあるつゆを堪能したい。

『どんどん庵』や『長命うどん』はきしめんが食べたいという欲望をある程度満たす、言ってみれば、急場しのぎ的な存在だ。まぁ、旨いことは旨いんだけどね。

地元で暮らしていても、『どんどん庵』のようなチェーン店や名古屋駅のホームにある立ち食いの店と街場の麺類食堂の違いがわからない人は多いと思う。

わかりやすく例えると、ファストフードのハンバーガーとハンバーガー専門店やアメリカンダイナーのグルメバーガーくらい違う。ファストフードでしか食べたことがない人は、マクドナルドがいちばん美味しいと思うだろう。それと同じだ。

つまり、麺類食堂できしめんを食べていないのだ。とくに若い世代は。これは由々しき事態である。愛知県めんるい組合も危機感を抱いているようで、7年前から「きしころスタンプラリー」を開催するなど、きしめんを食べる機会を増やそうと取り組んでいる。

私も名古屋のフードライターとして、きしめんのすばらしさを伝えていこうと思っている。きしめんが「名古屋めし」だからではない。きしめんを麺料理として捉え、その美味しさを写真と文章で表現したいのだ。2年前、ミシュランに掲載されたのは味噌煮込みうどんや讃岐うどんの店ばかりだったのが悔しくてならない。

美味しいきしめんを食べさせてくれる店は名古屋には沢山ある。ミシュランがやらぬのなら、私がやってやろうじゃないか!

最後に告知を。まず、一昨日(4/21水)に『DANRO』で私の書いた記事が公開されました。

danro.bar

豊橋市にある社員食堂をコンセプトとした『水上食堂』を紹介させていただきました。記事中に紹介した「豚肉たまり焼き定食」、これがむちゃくちゃ美味しかったです。また豊橋へ行く機会があったら、絶対に立ち寄ります。取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

もう一つ。昨日(4/22木)、『東洋経済オンライン』で『ゴーゴーカレーグループ』と『ばんからラーメン』、二つとも東京の外食チェーンですが、これらが従来のFCよりもかなりハードルを下げた「プチFC」を展開しています。

それぞれが手がけたプチFC店は、これまでFC展開されていなかった名古屋にあり、話を聞いてきました。

toyokeizai.net

プチFCは基本的に食材を売ってナンボというのがミソで、これから増えていくような気がしました。取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。