永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

返信。4

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webメディア『DANRO』の編集長、亀松太郎さんは関西大学総合情報学部で非常勤講師を務めている。彼からオファーをいただき、ゲスト講師としてリモート授業をさせていただいた。

ZOOMで私が話している様子を録画して、その動画ファイルをYouTubeにアップして、学生たちに見せるようだ。

私が担当させていただいたのは、「スマホカメラ撮影講座」と「私の仕事論」の2コマ。

亀松さんは。私が講義することを事前に学生たちへ告知していて、一昨日に彼らからの質問を送ってくださった。

ほとんどは講義の中で私が話す内容だったが、時間内に答えきれないものもあったので、このブログ上で返答させてもらう。

では、まずこの質問から。

フリー、であることの不安などは何で解消するのでしょうか?楽しくなければ仕事じゃないという記事を読みましたが、確かに、とも思います。ただ、モチベーションが底をついた際に楽しみだけでは動けないと思います。

 結論から言うと、不安は解消できない。に尽きると思う。常に不安を感じたまま仕事をしているのが現状である。

ただ、あまりにも不安にとらわれてしまうと、肝心なときに能力を発揮できなくなってしまう。不安を払拭するためには、やはり仕事をするしかない。答えになっていないかもしれないが、それしか浮かばない。

nagoya-meshi.hateblo.jp

↑このブログ記事を読んでくださったのだと思う。ありがとう。

質問の中に「モチベーションが底をついた際に……」という下りがある。長い間、フリーで仕事をしていると、モチベーションがどうとか言ってられない最悪の状況に陥ることもある。

そんなときは原点に立ち返って自問自答を繰り返す。「お前は何者なのだ」と。そして、「お前は何がやりたいのか」と。

その中で「このままフェードアウトした方が楽だ」とか、「逃げるなら、今だ」という気持ちが湧き上がってくる。そんな悪魔の囁き(笑)に打ち克ったから今の自分があるのだと思っている。

「楽しくなければ、仕事じゃない」の記事にも書いた通り、昨年の4月〜5月は新型コロナの影響が大きく、仕事はゼロになった。

仕事がないのは私だけだったら、心が折れていたのかもしれないが、飲食店やその界隈の人達はもっと深刻な状況に陥っている。辛い思いをしているのはお互い様である。だから不思議と不安はなかった。

ただ、何かをしなきゃという強迫観念みたいなものはあった。だから、自分のHPを作ったりと仕事をする「フリ」をした。作業をしながら、いかに自分は仕事が好きだったのか、楽しかったのか気がついた。

仕事の不安を解消するには仕事をするしかないし、仕事のモチベーションを上げるには仕事をするしかない。私に答えられるのはこれくらいかな。

まだまだ質問はあるが、今回はこれくらいで。

あ、トップの画像は、「スマホカメラ撮影講座」で私がアプリを使って加工した写真。

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ちなみに↑これが加工前。少し手を加えただけでかなり変わる。