永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

感想。2

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今回も関西大学総合情報学部の学生から寄せられたリモート授業の感想の話。

リモート授業を受講した学生は3年生と4年生。4年生は就活真っ只中の人もいれば、すでに就職が決まった人もいる。3年生はこれから就活を控えているわけで、いずれにしてもフリーランスという生き方を選んだ私の拙い話でも多少は刺激になったようだ。

私から就活中や就活を控えている学生に対して言えることは、サラリーマンであれ、フリーランスであれ、とにかく自分のやりたいことをやればよいということ。

給料の高さや知名度で選んでも、未来永劫にわたって高い給料が支払われる保証はどこにもない。「人生、一寸先はハプニング」(Byアントニオ猪木)である。

例えば、全日空や日本航空。今や新型コロナでボロボロである。きっと、「こんなはずではなかった」と後悔している社員も多いだろう。

でも、自分の好きなことだったら、多少給料が安くてもガマンができるではないか。まったく同じことを私は自分の息子たちにも言っている。

あ、もちろん、やりたくないことをやってでもお金を稼ぎたいという価値観や人生観を持っているのであれば、話は別だ。どんどんやりたくないことをやって、どんどん稼げばよい。

私が働いていた編集プロダクションはたしかにブラック企業だった。当時はそんなコトバもなかったし、出版業界はこんなものだと思っていた。どれだけ残業しようが給料は20万円というのも納得していた。

意外かと思うかもしれないが、仕事そのものはむちゃくちゃ楽しかった。仕事の6〜7割を占める風俗やキャバクラの取材もまったく苦にならなかった。むしろ、社会の裏側を見ているようで毎日が刺激的でワクワクしていた。

編集プロダクションで働いたのは、わずか2年半だったが、その修業期間があったから今の自分があると言っても過言ではない。どんなに仕事が忙しくても、修行時代よりはマシだと思える。その点では当時の社長に感謝している。

それと、学生たちから寄せられた感想を読むと、失敗することを極度に恐れているように感じる。失敗なんて誰もがするものだし、恐れることはない。失敗したら、やり直せばよいのだ。それこそ、夢半ばで挫折しても全然問題ない。新たな夢を描けばよい。簡単な話だ。

学生諸君、どうか自分の力を限定せず、自分が究極的にやりたいと思うことをやってくれ。やりたいことが見つからなければ、とことん自分と対峙せよ。今からでも決して遅くはない。頑張れー!

 

※写真はランチで食べたコンビニのきしころ。ひと昔前よりは美味しくなったなぁ。麺を流水でほぐしてからつゆをいれるのが美味しく食べるコツだ。