永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

日清焼そばの誘惑。

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単行本の原稿執筆24日目。

昨日、必死こいて音声データの文字起こしをやっておいたので原稿はスイスイ。7割5分ほど書けたので、明日には完成すると思う。いや、絶対に書き上げる。ええ、書きますとも。

さて、何日か前から女房が働いている会社もお盆休みとなり、家にいるようになった。おかげでコンビニ弁当ばかりだった昼食が変わった。とはいえ、作るのは私だが(笑)、後片付けをしてくれるだけでもありがたい。

一昨日くらいかな。不意に「日清焼そば」が食べたくなった。ブログでも何度か書いているように、年齢を重ねるとともにカップ麺や袋入りの即席麺に身体が拒否反応を示すようになった。食後に強烈な胃もたれに襲われるのだ。

それは、カップ焼きそばも同様で、「日清焼そばU.F.O.」は、おそらく10年以上食べていないと思う。「一平ちゃん 夜店の焼そば」や「昔ながらのソース焼そば」もそれくらい食べていない。

カップ焼そばでギリギリ食べられるのが、「ペヤングソース焼そば」。もちろん、普通サイズ。大盛りや奇を衒った味はムリだ。ヘタをしたら、吐く(笑)。

たぶん、カップ焼そばのソースが脂っこいので、それがダメなのだと思う。その点、「日清焼そば」は粉末ソースなので安心である。あの、ちょっぴりスパイシーな味付けと鼻孔をくすぐるような香りのソース、インスタント麺ならではの麺の食感が次々と頭の中に浮かんで、無性に食べたくなった。

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そこで女房に頼んで買ってきてもらうことに。で、今日の昼、久しぶりに作ってみた。

まずは、キャベツを適当な大きさに切って、油で炒める。蒸し麺を買ってきて焼そばを作る場合、玉ねぎやニンジン、ピーマン、肉なども入れるが、日清焼そばの具材は少ない方が旨い、というのが私の信条である。

キャベツに火が通ったところで、皿に移しておく。ここで、フライパンに水を注ぐのだが、パッケージの裏面に書かれている作り方を見ると、水の量は220mlとなっている。

この通りにすると、麺がフニャフニャになってしまう。まぁ、コンロの火力にもよるだろうが、今までうまくいったことがなかったので、200mlにして作ることに。

水分が蒸発して少なくなってきたところでキャベツを投入。まんべんなく混ざりあったら、粉末ソースをかけてさらに炒めていく。うんうん、これこれっ!ソースの色が完全に均一化されたら火を止めて、皿に盛り付けて完成。f:id:nagoya-meshi:20210814213400j:plain

やや麺が固かったものの、求めていた味だった。これをアテにビールが飲めたら言うことがないのだが(笑)。日清焼そばと酒といえば、落語家の登龍亭福三さんが大須で営む『駄菓子バー チャーリーズ』を思い出す。

チャーリーさんは、自称「日本一、日清焼そばを完璧に作る男」。実際に作ってもらったことがあったが、本当に旨かった。コロナが収束したら、『チャーリーズ』で日清焼そばをつまみながら、オリエンタルのグァバがベースのカクテルを呑みたい。で、チャーリーさんとバカ話をしたい。