永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

煽り。

単行本の原稿執筆25日目。

予定通り、2つの章の原稿を書き上げた。これで残りは2ページと4ページ、6ページの3章分!いや、それぞれ1ページずつ図版が入るから、実質文字数は9 ページ半分!やっと、ゴールが見えてきた♪

とはいえ、この期に及んでまだ取材がしていない部分がある。今週が勝負だな。

さて、今日は終戦記念日。あ、ブログの日付は8月16日(月)だが、前日に書いている。念のため。

一般的に、SNSにおいては政治や宗教の話は控えたほうがよいといわれる。しかし、これはブログなので、遠慮なく私の考えを書かせてもらう。

Twitterで隣国に対して過激なつぶやきをよく見かける。その中には、ジャーナリストという肩書を持つ人たちが危機感を煽り立てている。

つぶやきの中には、出どころもわからないような陰謀論を論拠にしていることもある。ジャーナリストは、ウラを取るのが仕事ではないのか。甚だ疑問である。

しかも、過激であればあるほど、注目を集め、テレビや講演会の仕事が増える。あの、籠池夫妻が経営していた森友学園の運営する保育園では、メディアに露出している保守派の論客をゲストに呼び、講演会が開かれていた。

しかし、籠池夫妻が逮捕されるや、彼らは知らんぷり。所詮はビジネス保守なのだろう。

日本が戦争へ突入する前も同じような状況だったようだ。新聞社は新聞を売らんがために危機感を煽りまくり、どんどん過激な論調になっていった。

そもそも、メディアの役割とは、権力の監視ではないのか。自ら危機を煽り立てて、世論を誘導することがあってはならない。

もっとも許せないのは、票欲しさに過激な世論に便乗する政治家だ。戦争という行為は、国民の生命と財産を失うことになる。

それを止めるのが、いや、正しくは、それ以前に戦争の危機に陥るのを未然に防ぐのが彼らの仕事のはずだ。それを逆に煽り倒してどうするのだ。私にはまったくわからない。

ジャーナリストも、メディアも、政治家も、それを支持する人たちも、危機感を煽った先のことをリアルに想像しているのだろうか。

終戦記念日にそんなことを考えていた。