永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

旨いものは人の心を豊かにする。

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今日は午前中に単行本の原稿の推敲と文字数の調整を少しやっただけなので、ノーカウント。

さて、昨夜、無性に食べたくなった『天ぷら かき揚げ 光村』の「かき揚げ丼」。翌日、つまり、今日の昼になっても気持ちは変わらなかったので食べに行ってきた。

揚げたて熱々のかき揚げをハフハフと頬張ると、衣から海老が口の中でコンニチハ。歯を押し返すようなプリプリとした食感。そして、コクのあるタレの味と海老の甘味が身体にスーッと浸透していくのがわかる。

ご飯も炊きたての熱々。米の粒が立っていて、噛むと甘い。これにかき揚げの美味しさが相まって、全身の細胞という細胞が歓喜している。

自家製のぬか漬けやしじみの赤だしもまったく手を抜いていない。食べ終わる頃には、豊かな気持ちになった。

旨いものは、人の心を豊かにする。そう実感するとともに、そこにフードカメラマン、フードライターとしての使命があると再認識した。

今、新型コロナが猛威を振るっている。近々、愛知県も緊急事態宣言が発出される。この1年半、飲食店はずっと苦境に立たされてきた。飲食店の灯が消えるということは、人の心を豊かにする場所がなくなることを意味する。

絶対に飲食店の灯を消してはならない。そのために私に何ができるのか。もう一度考えてみようと思う。