永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

担々麺と名古屋。

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先日、撮影現場が近かったので、久しぶりに『想吃担担面(シャンツーダンダンミェン)』へ行ってきた。ここではいつも私は「汁無し担担麺」の一択。

『想吃担担面』は、名古屋駅周辺に4店舗と、栄と赤池、岐阜羽島に各1店舗の計7店舗展開している。1号店は、新幹線地下街エスカにあり、何度か取材もした。初めて「汁無し」を食べたときは衝撃を受けた。

名古屋に「汁無し」を広めたのは紛れもなくこの店であり、芝麻醤と五香ラー油、そしてモチモチの平打ち麺のバランスがどの店よりも秀逸だと思っている。

ご存知の通り、担々麺は四川料理の中の一つのメニューである。以前にブログにも書いたかもしれないが、名古屋と四川料理には深い関係がある。

名古屋に四川料理を広めたのは、2000年に閉館した名古屋都ホテル内の『四川』と名鉄グランドホテル内の『鳳凰』(2007年に閉店)。両店から独立して四川料理店を開店させた料理人は多く、ひと昔前まで名古屋で中華といえば四川料理だったのだ。

「担々麺の上にのせる肉味噌は豆鼓(中国の味噌)で作るんだけど、豆鼓がなかったときに八丁味噌で代用した。だから名古屋の人は担々麺が好きなんだよ』と、話してくれた四川料理のシェフもいた。

台湾ラーメンや台湾まぜそば、あんかけスパ、手羽先の唐揚げなど名古屋人は濃厚でピリ辛でパンチのある味が大好き。四川料理が人気を集めるのも、まったく不思議ではない。ごく自然な流れである。

そんな下地があったからこそ、昨今の名古屋における担々麺、汁無し担々麺のブームがあるのだ。そんなことを考えながら食べる汁無し坦々麺もまた格別である。

さて、明日から1泊2日で浜名湖にあるホテル内のレストランで料理写真を撮りまくり。お昼に20分程度の休憩をとる以外は朝から夜までずっと動きっぱなし。

ゆえに、夜はヘロヘロになる可能性大。ブログも短くなる可能性大。申し訳ない、と先に謝っておこう。