永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

50代の立ち位置。

テレビをあまり見なくなった。

それはいつ頃からなのか、思い当たるフシがある。たぶん、『めちゃイケ』が終わってからだと思う。『めちゃイケ』の前身である『めちゃモテ』も見ていたし、用事があるときは録画をしていたほど。

私はお笑いにあまり詳しくない。ゆえに、わかりやすいリアクション芸がツボ。『めちゃイケ』は、ナイナイをはじめとした出演者やゲストまでが思いっきりカラダを張るところが好きだった。

それともう一つ。『めちゃイケ』メンバーが同世代というのも私の中では大きかった。彼らのように、心の底から楽しんで仕事ができたらいいなぁと。

もちろん、それは表面的な部分であり、彼らには視聴者には伝わらない苦労があったに違いないだろうが。

最近、『アイ・アム・冒険少年』という番組でナイナイ岡村を久しぶりに見た。他の出演者が若手芸人やジャニーズだからなのか、『めちゃイケ』時代の芸風は皆無だった。

あえて辛口で言わせてもらうと、ただ、ニコニコしているだけ。とんねるずの石橋貴明や木梨憲武のように、若手芸人をイジることもしない。彼自身が自分の立ち位置を模索しているように見えた。

同時に、50代というのは、そういう時期ではないかと思った。私も50代になってから、新しいことにチャレンジすることが億劫になった。

例えば、動画やドローンの技術を身につければ、それなりに需要があることはわかっていても、今ひとつ手を出す気にならない。それよりも、写真と文章のクオリティを上げるほうが先だと言い聞かせている。

やはり、年をとったのか。認めたくはないが。