永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

息子たちの近況。

今日、長男が旅行先の西表島から帰宅する。学生生活最後の虫採りの旅らしい。

長男は、大学の4年間と大学院の2年間の計6年間、アルバイトでお金を貯めて奄美大島や対馬、小笠原諸島などを旅した。

旅のスケジュールが決まったら、飛行機や電車、レンタカーなど交通手段を確認したり、宿泊先の手配もしなければならない。虫採りが目的であっても、これから社会に出るにあたって、大切なことを学んでいると思っている。

長男の虫好きは、幼い頃に女房が買ったきた昆虫図鑑がきっかけだった。高校を卒業するまで、ほぼ毎日、図鑑を読んでいた。昆虫図鑑なので、昆虫のことしか書かれていないと思うだろうが、それは違う。

例えば、北は北海道、南は沖縄まで同じ種類の虫でも色や形が微妙に違ったりする。それをきっかけに図鑑を通して日本の地理を学んだ。

また、世界の昆虫のページには、各国の国旗も紹介されている。そこから長男は、国名を覚え、位置関係についても学んだ。

自分の好きなことから知識が広がっていく。それが本当の勉強であるということを私は長男から教わった。

一方、次男は高校時代に与えたスマホをきっかけに、ゲームに夢中になった。あまりにものめり込みすぎて心配することもあったが、ゲームの大会(?)で何度も優勝しているらしい。

実際、大会スポンサーの商品やゲーム会社のノベルティなど優勝の賞品が月に何度か自宅に届く。大会によっては賞品ではなく、賞金のこともあるという。まさに好きなことでお金を稼いでいるわけだ。

そこまで夢中になれるのであれば、私ならプロをめざすが、次男はそうではないらしい。次男も、長男も、私がそうだったように、自分の好きなように生きればよいのだ。若ければいくらでもやり直すことができる。

私は年齢的にもうやり直すことができないけど、生き直すことはできる。このままではダメだと思った瞬間に生き直す。人生とは、その繰り返しなのだ。