永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

山本由樹さん。

今日は、編集者で株式会社編の社長、山本由樹さんと仕事。

私もこれまで数多くの編集者と出会い、一緒に仕事をしてきた。しかし、彼らはサラリーマンなので、別の部署へ異動したり、出版業界に見切りをつけて会社を辞めたりと、人生さまざま。

中には出世して役員になった方もいる。山本由樹さんを紹介してくださった週刊宝石のグラビア担当のデスクも今や取締役である。そんなわけでフリーになったばかりの頃に知り合った編集者たちは、ほとんど編集の現場にいない。

一方、山本由樹さんは、50歳で光文社を退職。ミセス向けの月刊誌『STORY』や『美ST』の初代編集長として美魔女ブームを仕掛けたりと結果を残しているので、会社に残っていれば人生は安泰だったかもしれない。

それでも退職を決めたのは、「ずっと雑誌を作り続けたかったから」とか。生涯一編集者を貫き通したかったのだ。カッコええ。

会社を辞めてからしばらくは疎遠となった。ファッション誌『DRESS』の編集長を務めたり、本を出版したり、ワイドショーのコメンテイターになったりと、もう雲の上の存在になったと思っていた。

が、3年ほど前に名古屋市内での撮影の仕事をご一緒したのを機に、三菱UFJニコスカードの会員情報誌『PARTNER』の取材と撮影の仕事もいただいた。雲の上の存在となっても私のことを忘れてらっしゃらなかったのが何よりも嬉しかった。

今、私が力を入れている『GOOD EAT CLUB』も彼が紹介してくださった。すでに動き出していることや、今後の展開について報告すると、とても喜んでくださった。

山本由樹さんは、来年60歳。還暦である。

「赤いチャンチャンコ着るんスか?」と私が聞くと、

「赤いスポーツカーに乗ろうかと」とのこと。カッコええ。

由樹さーん、本日はありがとうございました!また仕事でご一緒できるのを楽しみにしています。年明けには東京へ行こうと思ってますので、是非、食事へ行きましょう。