永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

熱量は人を動かす。

イチ地方ライターにすぎない私なんぞにも、毎日のようにメールでプレスリリースが届く。飲食店の新規オープンだったり、新商品の発表だったり。

大半はタイトルだけ読んでゴミ箱行き。最悪なのは、メールの発信元が新しくオープンする店や新商品を開発した会社ではなく、PR会社だったとき。なんで私がPR会社を儲けさせなきゃならないんだって思ってしまうのだ。

そんな中、先月末に一通のプレスリリースとともに届いた。しかも、PR会社から。私のHP『永谷正樹、という仕事。』経由だったこともあり、思わず読んでしまったのだ。

それが、これまで何百回も見てきたリリースとはまったく違っていた。リリースに記された商品紹介のHPやその中にアップされていた動画も最後まで見てしまった。

そこから伝わってきたのは、開発者たちの熱量だった。きっと、PR会社にもその熱量が伝わり、「読ませる」リリースになったのだと思う。

熱量は人を動かす。私も彼らの熱量に絆されて、心の底から取材したい!と思った。が、一つ問題があった。私と同じように取材したいと思う同業者やメディアの存在である。彼らよりも早く取材をして、早く記事を公開せねばならないのだ。

とはいえ、年末ゆえに11月末の時点でスケジュールは今月18日までギュンギュンに詰まっていた。取材日を20日(月)の週で設定してもらい、今日21日になった。

取材では、HPや動画でお目にかかった人たちがインタビューに応えてくださった。やはり、というか、想像通り、仕事に対して熱い思いを持ってらっしゃる方たちだった。

「結果とは、成功しても、失敗しても出るもの。何もやらなければ何も出ない」と、彼らは言った。まさに格言である。そんな彼らの熱量によって誕生した新商品は売れると確信している。