永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

泥棒。

飲食業という仕事はあまり儲からない。長いこと飲食店の取材をしていると、それがよくわかる。しかも、客に喜んでもらいたいという一心で食材にこだわりだすと、原価がどんどん上がり、ますます利益は下がる。

そんな中でwebや印刷物に使うメニュー写真の撮影をご依頼いただけるのである。撮影料だって決して安くはない。私の場合、3時間以内で40,000円、3時間以上8時間以内で60,000円(いずれも税別)に交通費や駐車場代などの経費をいただいている。

撮影する時間帯は、ランチタイムの終了後からディナー営業が始まるまで。撮影する数が多いときは、定休日に店を開けて撮影することも多い。と、書くと、当たり前のように聞こえるかもしれない。店にとっては、貴重な休憩時間や定休日を割いているわけである。

例えば、その店が一杯600円のきしめんを売る店だったとして、撮影料(40,000円)の元を取ろうとしたら、約67杯売らねばならない。トンデモナイ数である。

では、ここからは撮る側、つまり、カメラマンである私の立ち位置から、撮影料の根拠を示してみようと思う。

まず、カメラマンになるために専門学校へ入学した。入学金や授業料、教材費は2年間で300万円以上。

次に、機材。25歳でフリーとなり、カメラやレンズ、照明機材などの購入に500万円以上は確実にかかっている。パソコンや画像処理のソフト、現場へ移動するための自動車も合わせると1000万円以上。

お金だけではない。仕事でギャラをいただけるようになるまで途方もない時間もかかっているのである。自分自身にかけたお金と時間を、私は撮影や執筆で回収しているのだ。

と、今日のブログはここまでが前置き。なぜ、こんなことをダラダラ書くのかというと、飲食店の方が私に依頼してくださって撮影した写真が無断で使われていることがわかったのだ。しかも、商用で。

自分の店の商品を売らんがために、よその店の商品の写真を使う。常識では考えられない。早い話が泥棒である。「知らなかった」とか、「著作権に疎いから」なんてのは言い訳になるはずがない。泥棒には厳正な対応を取らせていただく。