永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

今年の目標は、熱量。

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新年あけましておめでとうございます。

って、これを書いているのは大晦日なんだけどね。

昨年を振り返ると、本当にいろんなことがあった。

例えば、仕事をすべて断って、ひたすら毎日書き続けた単行本の仕事。遠い昔のような気がするが、今年のことなんだよなぁ。

『GOOD EAT CLUB』のTabebitoも、web版『おとなの週末』でチャーラーの連載が始まったのも、浜名湖の会員制リゾートホテルで料理の写真を撮り始めたのも今年。

もちろん、得るものばかりではない。失ったものも沢山あるし、善かったことばかりでもない。写真が無断使用されていたことも明らかになったし。年内に解決できなかったので、年明け早々には決着をつけたいと思っている。

これまでの私は、解決できないことが起こると、何とかしようと必死で抗っていた。しかし、どうにもならないこともある。例えば、仕事をする上での信用だったり、信頼だったり、失ったものは元に戻ることはない。人の心はなかなか変わることはないのだ。

人の心を変える、元に戻すためにかける時間を別のことに費やしたい。そう考えることができるようになったのは、やはり、年をとったからだろう。とはいっても、後ろ向きな考えをしているわけではない。

写真を撮ったり、文章を書いたり、講演したりと、今の仕事のスタイルを維持するのは、どう考えても60代前半くらいまでが限界だろう。となると、あと10年しかない。失ったものを追いかける方が後ろ向きだろう。それよりも、別の新しいものが得られるように動く、という話だ。

今年の目標として、私は「熱量」を掲げた。

熱量のある人が好きだし、熱量のある人が作ったものが好きだし、その熱量を、熱量のある写真と熱量のある文章、熱量のあるトークで世の中に伝えるのが私の役割だと思うのだ。

50歳過ぎでアツくなったりするのはカッコ悪いかもしれない。笑うヤツは笑えばよい。でも、今も昔も時代や国を動かしてきたのは人々の熱量である。それは間違いないし、年齢は関係ない。

自分のやりたいことや描いている夢を熱量を持って取り組む大人が増えたら、世の中は面白くなるしかない。そんな大人の一人になりたい。

ちなみに仕事初めは、今日。元旦から飛ばしていくぜ!

 

※写真は、名古屋・柳橋『濵の季』のおせち料理。北海道産の食材をふんだんに使っているのが特徴です。旨そう♪