永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

自己肯定感。

最近、「自己肯定感」というフレーズをよく見聞きする。

そりゃ自己肯定感は高い方がよいのだろうが、低いからといって別に気にすることはない。ましてや「自己肯定感を高めるには」なんて本を読んだり、セミナーを受講したりするのはいかがなものかと思う。

「お金持ちになる」系の本やセミナーと同じで、なれやしないから(笑)。

あ、今気がついたんだけど、「お金持ちになれる」系の本の著者やセミナーの主催者は、ひょっとしたら自己肯定感のそれと同一人物だったりしないのか。

お金持ちにはなれないけど、自己肯定感なら何とかなりそうじゃん(笑)。

そもそも、どうでもいいじゃん。自己肯定感なんて。

私と長男。女房と次男。それぞれ性格が似ていて、私と長男は、あまりクヨクヨしない。どちらかと言うと、楽観的。

一方、女房と次男は自分に厳しく、理想とする自分と現実の自分のギャップに悩むタイプ。どちらかというと、悲観的。

理想と現実のギャップ。その気持ちは解らないことはないけど、できないものは仕方がない。自己肯定感なんてどうでもよいと思えるようになる方法はいたって簡単だ。

自分のことをダメ人間であると認めること。まずはそこからだ。つまり、自己評価をマイナスからスタートさせるのである。

いろんなことをやらかすのは、オノレがダメ人間だから。あらかじめそれがわかっていれば、赦すことができる。さらに、逆に何かをやり遂げたとき、ダメ人間なのにできた!と自分を褒めることもできる。

何よりも、ダメ人間であることを自覚すると、ラクに生きることができる。バカボンパパ的な「これでいいのだ」と。