ネットもテレビも連日、ロシアのウクライナ侵攻について報じている。メディアを通じてウクライナの空に爆音が響くたびに、その下で亡くなっている人がいると思うといたたまれなくなる。
私の両親は戦前生まれ。ときどき戦時中の話をしてくれた。父はとにかく食べるものがなくて、トウモロコシの芯まで食べて飢えをしのいだという。
母は終戦から50年以上経っても空襲の恐怖が忘れられず、
「プロペラ機の音を聞くたびに思い出して怖い」と語った。
空襲は女房の父も経験している。
「機銃掃射で目の前の人が撃たれてバタバタと倒れた」と話した。
女房の祖父はシベリアに抑留、強制労働をさせられた。運良く復員することができたが、生前はただの一度もシベリアでのことは口にしなかった。地獄のような辛い日々だったことは想像できる。
戦争は悲劇しか生まない。それは敗戦国のみならず、戦勝国も。勝ったからといって、1人も死傷者が出ないわけがない。
大切な人、私の場合、息子たちが戦争で亡くなったとする。戦争に勝ったとしても、敵国を許すことはできないし、戦争という道を選んだ国の指導者も心の底から恨む。
何度でも言ってやる。戦争は悲劇しか生まない。それを想像できない人がいるから戦争が起きるのだ。馬鹿げている。
ウクライナの人々に一日も早く平和な日常が訪れますように。