
昨日、福田ちづるさんと娘ちゃんを自宅に送った後、ふと、『濃厚中華そば 佐とう』の店主、佐藤昇さんに会いたくなって店を訪ねた。
注文したのは、「特盛チャーシュー中華そば」。相変わらず、たまり醤油ならではの甘みとコクを生かしたスープが旨い。
早いものでオープンして3年半が経つが、いつ行っても同じ味が楽しめるというのは、簡単なようで実は難しい。そこに佐藤さんの一杯のラーメンにかける愚直な姿勢が伝わってきて、胸が熱くなった。
感動したのは、味だけではない。いつ行っても店の中はピカピカ。私以外の客が帰り、店を閉めてから、奥様は厨房機器を丁寧に拭き掃除をしていた。
「今日は疲れたから、明日掃除すればいいや」と思う日だってあるだろう。でも、絶対に後回しにはしない。
「道具の手入れをサボって、壊れたときのことを考えてしまうんです」と、佐藤さんは苦笑するが、ピカピカに磨き上げた厨房を見て、また胸が熱くなった。

佐藤さんは厨房に鎮座する大きな寸胴鍋を指差して、
「杉浦先生からいただいたんです」と、とても嬉しそうに話した。杉浦先生とは、岡崎市の人気店『つけめん舎 一輝』などを手がける杉浦正崇さんだ。彼はラーメン学校の講師もしていて、佐藤さんにラーメン作りを教えたのも杉浦さんだった。
さらに佐藤さんはこう続けた。
「杉浦先生、店にお客さんがいるときに大きな寸胴を抱えてやってきて、そのまま店に置いていきました。営業時間中に来られたのは、私に気を遣わせたくなかったからだと思います。それまでスープを1日に2回仕込んでいましたが、この寸胴のおかげで1日1回になりました。本当にありがたいです」
杉浦さん、めちゃくちゃカッコイイ。ちなみに杉浦さんと私は同い年ということもあって、なぜかウマが合う。何度も取材したし、コロナ前に台湾へ行ったときも酒を酌み交わしながら語り合った。佐藤さんを紹介してくださったのも杉浦さんだった。
佐藤さんからイイ話を聞いて、何だか元気が出てきた。私も頑張らなくっちゃ。