永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

覆面取材。

客に扮して飲食店へ行き、注文した料理を食べる。その中から本当に美味しいと思った店を取材する。

料理の専門家である必要はまったくない。あくまでも客目線で判断する。読者の大多数は、食べることが大好きな一般人なのだから。

お金も時間もかかるが、この「覆面取材」がいちばん確実なリサーチの手法である。ただ、リサーチする者の主観になるが。

「いいなー!」とか「羨ましい」とかよく言われる。でも、よーく考えてみてほしい。毎日同じものを食べなければならないわけで、「今日は◯◯を食べよう!」という、日常生活ではごく当たり前の選択が許されないのだ。それは拷問に近い。

昨夜から覆面取材がはじまった。昨日の夕食から今日の夕食まで計3食、店こそ違うものの、同じ料理を食べている。

その料理は好物なんだけど、もう飽きた(笑)。とはいえ、残りはまだ7軒もある。覆面取材が終わらないことには仕事を前に進められないのだ。

明日の夜は友人と一緒に行くので、まだマシかな。なにはともあれ、頑張ろう。