永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

500円の中華そばから考えること。

今日の現場は、岐阜市。と、いうことで取材終わりに柳ヶ瀬の名店『丸デブ総本店』で「中華そば」を食べてきた。

原材料費がすべてのものが値上げされる中、これで500円は安い。頻繁に通ってくれる常連客のことを考えると値上げしたくてもできないのだろう。そんな店はいっぱいあると思う。

昨日、『世界の果てまでイッテQ』を見ていたら、2年ぶりの海外ロケでカナダを訪れたみやぞんが現地の物価の高さに驚いていた。ハンバーガー1個が2000円、コーヒー牛乳的な飲み物が8本で4800円だったというのだ。

これ、カナダの物価が高すぎるのではない。ラーメンも海外では一杯2000円は当たり前。ラーメンを食べる前に前菜的な料理をつまみながらお酒を飲むのが海外でのスタイルなので、4000〜5000円使うことも珍しくはない。

番組内でみやぞんは「円安に気をつけてください」と言っていたが、為替の問題ではない。世界各国は経済成長しているから物価が上がっているのである。先進国で日本だけが成長していないのだ。

私のようなフリーランスのカメラマンやライターなら同意していただけると思うが、私がフリーになった四半世紀前からギャラもほとんど変わっていない。いや、むしろ下がっているほど。

Webライターの募集案件で文字単価1円どころか0.7円なんてのもある。Twitterには2円になったことを喜んでいる人もいるし、5円でドヤ顔をしている人もいる。いやいや、そんなハシタ金で喜んでいてはダメだって。

ギャラが下がっている上に、私がフリーになった頃は3%だった消費税が5%、8%と上がり続け、今は10%になっている。そりゃ生活が苦しくなるわけだ。

私はこれから仕事を続けていくとしても15年くらいで老い先短い。せめて社会に出たばかりの長男と、これから社会に出る次男が30代、40代になる頃は今よりももっと経済的に豊かになっていてほしい。彼らは生まれてから一度も好景気を味わったことがないのだから。

だからこそ、次の参院選はとても重要なのである。老いも若きも選挙へ行こう。必ず。