永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

旅の終わり。

先日、50ミリのレンズについて書いた。

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フィルム時代に製造されたレンズゆえに、デジタルのミラーレス一眼に着けて撮ると画面の四隅の光量が落ちたり、解像しなかったりするのである。逆にそれが「味」となるから、オールドレンズが人気なのだろう。

50ミリは3本も持っているのだが、それぞれ写りが違うというのもマニアックな心をくすぐられる。それもまた人気の秘密だったりするのだ。

で、ここからが本題。

また新たに50ミリのレンズをネットオークションで落札してしまったのだ。CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 という、知る人ぞ知る名玉である。

製造は1975年。半世紀近く前にもかかわらず、このレンズのコンセプトや基本的な設計は今も受け継がれていて、ソニーも純正レンズとして扱っている。

www.sony.jp

実はこのレンズも持っている。どのレンズよりも気に入っているのだが、デジタル用に設計されているからなのか、デカくて重い。人物撮影の、ここぞというときに使っている。まさに私の勝負レンズなのである。

一方、CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 は、コンパクトで使いやすい。ヘリコイド付きのマウントアダプターを使えば、“Macro Planar”となり、接写も可能となる。

これがα7sに着けた状態。赤字のT*がカッコイイ♪ 居ても立ってもいられず、庭へ出て、目についたものを撮ってみた。 すべて絞りは開放の1.4で撮影した。

この発色の良さ!もちろん、α7sのポテンシャルの高さがあってのものだと思うが、ピントが合っているところはキレッキレ。そして、とろけるようなボケ具合。これがZeiss(ツァイス)であり、Planar(プラナー)の力なのである。

この1本を最後に50ミリのオールドレンズを探す旅は終わりにしようと思っている。たぶん(笑)。