永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

広島へ。

明日から広島へ出張。

仕事は明後日の朝イチで、明日は移動日。せっかくだから、早めに出発して広島の街をブラブラしようかと。

時間があれば、原爆ドームや平和記念資料館にも行ってみたい。これまで何度か足を運んだことがあるが、そのたびに違った印象を受ける。

広島とは縁もゆかりもない。でも、同胞として原爆で亡くなった方々に手を合わせたい。

今年の夏はamazonプライムやGYAOで戦争映画を沢山観た。戦争映画には、愛や友情、絆、苦悩、恐怖、死など、ありとあらゆるコンテンツを内包している。だからこそストーリーを描きやすい。

しかし、現実の戦争はというと、悲劇以外の何物でもない。その部分だけを意識して映画を観ることにした。

戦争末期、敗戦が濃厚になってくると、「どう戦うか?」という戦略はどうでもよくなり、「どう死ぬか?」と考えるようになる。もう、完全に狂っている。

そのおかげでこの国の若者や無辜の民が沢山死んだのだ。終戦から77年が経ち、

「台湾でドンパチが始まることになれば、沖縄の与那国島などの地域も戦闘区域外とは言い切れないほどの状況になり、戦争が起きる可能性は十分に考えられる」と、自民党の麻生副総裁は語った。

相変わらずこの人はコトバが軽い。こういった発言は評論家であれば許されるだろう。でも、この人は曲がりなりにも政治家なのである。国民の生命と財産を守る責任がある。徒に不安を煽るのではなく、戦争が起きないようにするのが政治家としての務めであろう。

私は、私自身が当たり前だと思う感覚を大切にしたい。だから私は広島で手を合わせる。