永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ご無沙汰。

『おとなの週末』の仕事を始めた2002年頃から、私は取材のテーマを「食」と決めた。フードライターを名乗ったのもその頃だった。

それ以前は、名古屋在住という地理的なメリットを生かして仕事をしようと考えていた。編集部に現地特派員として位置づけてもらい、特にテーマを絞ることなく、名古屋の面白い人やモノ、スポットの情報を発信し続けた。

フードライターとして活動するようになってからは、別ジャンルの仕事は断った。とても勇気が要ることだったし、実際に収入もガタ落ちした。が、目先のことよりも5年先、10年先のことを考えて、フードライターとして認知されることをめざした。

あれから20年が経ち、何とか今でもフードライターとして仕事をさせていただいている。決して裕福ではないが、好きなことがそのまま仕事になっているため、ストレスが溜まることはない。

昨日、スマホに懐かしい名前が表示された。もう、いつ、何の仕事をしたのかも覚えていないほど前にお世話になった週刊誌の編集だった。最後に仕事をご一緒してから確実に10年以上は経っていると思う。

何かの問い合わせか?と思ったら、仕事のオファーだった。しかも、私の専門である「食」ではない別ジャンルの。取材先が岐阜県ということで、私を思い出してくださったようだ。

原則として別ジャンルの仕事はお断りしているが、私のことを覚えてくださっていたことが何よりも嬉しくて、オファーを快諾した。

取材は週明けの12日(月)。しかも、それまでに取材相手の著書を読んでおかねばならない。で、〆切は翌々日の14日(水)。週刊誌ならではのタイトなスケジュールに今からビビっているのはナイショの話(笑)。