永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

準備。

なんか、むちゃくちゃ忙しくなってきた。写真を撮ったり、人と会って話を聞いたり、聞いたことを文章にまとめたりするのが私の仕事。これ以上ないシンプルなことなんだけど、そこに行き着くまでが長い。

取材のアポを取ったり、いや、その前にリサーチがあるな。私の場合は企画に沿った店や場所、人などを調べて、リストを作成する。それを編集担当に送って、ピックアップしてもらったものに連絡して、初めてアポを取ることができるのだ。

取材先が行政や大企業だったりすると、あらかじめ企画書も用意せねばならない。まさに今日がそうだった。企画書を作るのに小1時間はかかる。この時間がもったいないとは思うものの、企画書は必要だから仕方がない。

撮影にしても同じ。今日はクライアントから料理の背景に使う紙や布についての指示があった。店まで買いに行くと、ガソリン代や駐車場代がかかるし、何よりもそれだけで半日近くも費やすことになってしまう。

テレビの場合は完全に分業しているが、雑誌やwebメディアはライターが1人ですべて担っている。皆様がご覧になっている記事は、そういった地味で細かい準備があってこそ成り立っているということを知ってほしい。

明日は書かなきゃならない原稿があるのだが、半日はこういった取材や撮影の準備に時間を費やすことになると思う。

ただ、どんなに忙しくても、心に余裕を持っていたい。だから、私は食事の時間をしっかりととるようにしている。私にとって食事こそが豊かな時間を過ごすことを意味するのである。「時間がないから◯◯でいいや」ということは絶対にしない。時間がないなら作ればよいのだ。

ってことで、今日の昼は千種のイオン近くの高架下にある『天ぷら いづも』でかき揚げ丼を食べた。海老だけではなくイカも入ったかき揚げが旨かったこと!取材前の心を落ち着けるための準備が食べることで整った。