ラードで炒めた極太麺をとろみのあるピリ辛のソースでいただくあんかけスパ。肉と香味野菜のうま味とコショウの刺激、トマトの酸味が絡み合う複雑な味わいがクセになる。
その魅力は、肉や魚、野菜、玉子など、具材を選ばないところだろう。ほんと、あんかけスパを考案した『ヨコイ』の創業者、横井博氏は天才だと思う。
私はかつて『メシ通』で、あんかけスパのソースをさまざまな料理に合わせて実際に食べてみたことがあった。
玉子かけご飯やトースト、たこ焼き、ポテトサラダ、寿司などはまったく問題なく、というよりも美味しかった。やはり、あんかけスパは万能であるということが証明されたのである。
そこで、ふと、疑問を抱いた。『ヨコイ』や『そーれ』、『チャオ』、『からめ亭』など、あんかけスパの有名店のソースを混ぜ合わせたらどうなるのか。
『メシ通』では『ヨコイ』のソースを使って実験を試みたが、基本的にどの店のソースも具材を選ばないのは共通している。
また、『ヨコイ』を辛さとトマトの風味や酸味のバランスの基準値にすると、
トマト感←『チャオ』←『ヨコイ』→『そーれ』→『からめ亭』→辛い
という図式になる。だから、ひょっとすると、とてつもなく美味しいあんかけソースが出来上がるのではないか。
これ、どこかのメディアでやれないかなぁ。あ、テレビはこのネタをパクるなよ!
昨日、そんなことを考えていたら、ムショーにあんかけスパが食べたくなった。で、今夜は息子たちは外食をしてくると聞いていたので、女房と行ってきた。
写真は、小牧市『めりけん堂』の「めりけん堂セット』。ご覧の通り、あんかけスパとともにタルタルソースがかかった白身魚フライと海老フライ、サラダ、ご飯が1プレートになったメニューである。
あんかけシースがかかった海老フライや白身魚フライの旨いこと!タルタルソースとあんかけソースが混ざり合った部分も美味しい。もちろん、あんかけソースがかかったご飯も。
こんなバカっぽい(笑)メニューが成立してしまうのも、何にでも合うあんかけスパの成せるワザなのである。