永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。34

昨日、ルノーへ行った帰りに“チャーラー始め”へ行ってきた。

ルノーは国道22号線、通称“名岐バイパス”沿いにあり、そのまま一宮へ車を走らせた。一宮は、一宮モーニング推進委員だった頃は定期的に通っていたが、最近はずっとご無沙汰だった。一宮にはチャーラーに限らず、わりと良さげな店があるのだ。

一宮の人々は保守的な気質ゆえに、昔ながらの中華そばを出す店も多い。

今回紹介する『三平らーめん』もその一つ。『食べログ』のレビューによると、もともと屋台から始まったらしい。

デフォルトのラーメンとミニチャーハンの「チャーハンセット」、いわゆるチャーラーは830円。ラーメンは変更可能とのことで、その場合はラーメンの代金に+280円。

チャーラー始めということで、ちょっと贅沢がしたくなり、厚切りチャーシューが3枚ものる「厚切りチャーシュー麺」(820円)を選択。

これが「厚切りチャーシュー麺」。具材はほかにメンマと海苔、ネギ。厚切りチャーシュー以外は、まさに昔ながらの中華そば。

まずはスープを飲んでみる。うん、予想通りの味。日本人のDNAに訴えるというのか、慣れ親しんだ味。旨さでいうと、人気のラーメン店の方が旨い。でも、ホッとするんだよなぁ。麺は細麺。これもスープによく合う。

麺の上に鎮座する厚切りチャーシューにかぶりついてみる。おーっ!やわらかい!そして、旨い!1つだけでも十分ボリューミーなのに、3つも!これだけでお腹いっぱいになりそうだ。

店内を見渡すと客層は老若男女さまざまだった。それも納得。このテのラーメンが嫌いな人はまずいないだろう。

これがミニチャーハン。大きめにカットされたチャーシューがゴロゴロ入っている。味はやや薄めだが、ラーメンと交互に食べればちょうどよい味わいに。ここのご主人、なかなかわかってらっしゃる。

私はいつもチャーハンの最後のひと口分は最後に残しておいたチャーシューを食べて、口の中に肉の味が残っているうちにチャーハンを頬張ることにしている。しかし、ここまでチャーシューのボリュームがあると、初っ端からチャーシューとチャーハンの交互食いができる。なんと贅沢な食べ方なんだ(笑)。

しかし、人間というのはワガママな生き物である。ずっと交互に食べていると飽きてくるのだ。そう考えると、チャーラーを堪能するには、やはりデフォルトのラーメンがいちばんということか。やはり、チャーラーは奥深い。