永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

役得。

今日は金融系コンサルの会報誌の取材。企業のトップに会社の沿革や経営理念、方針、会社の強みなどを聞くという、フードライターの私にまったく似つかわしくない仕事(笑)。編集担当とは古い付き合いだが、よくもまぁ、この私にオファーを出したもんだ(笑)。

しかし、会社の歩みとは、社長の人生そのものだったりする。皆、仕事が軌道に乗るまで血の滲むような努力をしているし、何度もピンチを乗り越えている。そんな話を聞くのはとても楽しい。

今日お目にかかった某社の社長は自らを「グリス」とおっしゃった。つまり、社員がやり甲斐を持って働くことができるように潤滑油の働きをするのが社長である、と。

私が法人化を考えたはじめたときにこの仕事が与えられたのは偶然ではないと思う。人生に無駄なものは一つもないのだ。

あ、私は法人化したとしても、従業員を雇うことは1ミリも考えていない。っていうか、雇えるわけがない(笑)。

だから取材を通して学ぶのは、マネジメントなどという大それたものではなく、経営者としての心得みたいなものになる。人によっては金を払ってでも聞きたい話をタダどころかお金までもらって聞くことができるのである。

役得以外の何物でもない。思いっきり活用させていただこう。