永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

名古屋めしコース。

今日は名古屋市内の某ホテルのレストランでコース料理の撮影。

写真からも分かる通り、コース仕立てにすることで名古屋めしをひと通り堪能できるのがココのウリだ。

コース内容を考案し、厨房で腕を振るうのは、料理歴40年の料理長。本格的な和食の料理人が名古屋めしを作るとこんなに洗練された料理に生まれ変わるのだ。

あ、名古屋めしをディスっているわけではないですよ。名古屋めしは庶民の食べ物ゆえに見た目は二の次でイイんです。

例えば、写真前から二列目の手羽先。居酒屋では唐揚げが定番だが、ここでは皮をパリパリに焼き、甘辛いタレと黒胡椒が塗ってある。タレには名古屋らしくたまり醤油も使っている。料理長に聞いてみると、濃厚な色とコクを出すにはたまり醤油は必須とか。

手羽先の横の名古屋コーチンのもも肉の串焼きも柚子胡椒がきいたピリ辛味。これらは全7品の3番目に出される料理で、お酒が美味しく飲めるタイミング。このあたりもしっかりと考えられているのだろう。

唸ったのは、写真左奥の一人鍋、名古屋コーチン捏(つく)ね入りきし麺すき鍋。コーチンは歯ごたえがあり、年配客にも食べやすいようにと捏ねにしているのがポイントだ。

このコースは、今年4月にリニューアルしたばかり。以前はきしめんを別に出していたが、量が多くて食べきれない客もいたため、このスタイルになったという。コーチンの捏ねや野菜の旨みが染み出したつゆでいただくきしめんは格別だろう。

ちなみに価格は税・サ込で6500円。ひつまぶし1杯に5000円以上払うことを考えれば、この方がお得かもしれない。

GWに名古屋へ遊びに来る予定のある方は是非どうぞ。「名古屋めしデラックス」で検索してみてください。