永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

生きる情熱。

今日のブログ、何を書こうかなーって思っていたところに、関東で暮らす次男からLINE。次男が友だちに教えてもらった曲で心に響いた部分があって、私ならどう考えるかを知りたかったらしい。

それは「満たされなかったこと」や「お世話になった人に伝えたこと」、「必死になって続けたこと」など全部で7つ。その中で思わず考え込んでしまったものがあった。

それは「失いたくなかったこと」である。「オレには失うものは何もねぇ!」なんて思っていたが、そりゃ家族や大切な人を失うのはキツイ。いや、質問は「失いたくなかった人」ではなく、「失いたくなかったこと」である。

大人になるにつれて、いろんなものを失う。失いながら生きていると言ってもよい。それはきっと、世の中を賢く生きるための知恵がつくからだと思う。

自分さえ賢く生きることができれば、誰かが泣いていたり、損害を被ったりしても、自分の中で正義になってしまう。私自身にもそんな考えは少なからずあるかもしれない。思えば、私もずいぶんと汚れてしまったなー。

純粋な心は失いたくなかったものの、失ったかもしれない。いや、間違いなく失ったのだ。では、この期に及んで私が「失いたくなかったこと」とは何だろう。

ふと、「情熱」というコトバが心に浮かんだ。そうだ、「生きる情熱」だ。これを失ったら、死を意味する。「生きる情熱」があるから、今、こうして生きていられるのだ。

カメラマン、ライターとしても人々の熱量、すなわち「生きる情熱」を伝えたい。

次男のおかげで大切なことに気が付かせてもらった。次男よ、ありがとう。

※写真は、今日のお昼に食べた、お気に入りの喫茶店のランチ。満たされたー♪