
3年前に私が撮影した写真を無断で使用されて以来、著作権侵害や著作者人格権侵害、写真無断使用というフレーズに対して敏感に反応するようになった。いや、写真や文章など著作物を扱う職業を生業としている以上、それを意識しすぎるくらいのほうがちょうどよいかもしれない。
SNSを見ていると、たまに「写真は拾いものです」という一文を目にすることがある。誰が考えたのか知らないし、知りたいとも思わないが、よくできたフレーズである。
「拾っただけであって、盗んでいない」という言い訳が成り立つし、罪を犯したという意識も生まれない。生まれようがない。
では、どのように「拾った」のか。おそらく、右クリック→保存。それ、パクリだから。著作権フリー素材は別として、無断使用以外の何ものでもないから。店で商品を盗んだ万引き犯が「拾った」と言い張っているのと同じだからね。
それと、いつも見るたびに驚くのは、「名古屋へ行ったら食べたい名古屋めし◯品」的なポータルサイト。
内容はとてつもなく薄く、記事はネットでググった内容をそのままコピペした程度のシロモノ。まさか、それがwebライターの仕事じゃないだろうな。知らんけど。記事もさることながら、写真もヒドイ。何しろ、自分で撮っていないのだから。
写真はインスタや食べログから「引用」しているのである。写真の引用元のリンクが貼ってるがゆえにセーフとなるのだ。
私の場合、飲食店からメニューブックやHPに使う写真の撮影をオファーされることが多い。その飲食店のHPのリンクが貼られるわけだから、飲食店にはメリットがあるのだが、著作権者からすれば面白くはない。
何の連絡もない上に「引用元のリンクを貼ればセーフでしょ」と安直に扱われるのがガマンならないのだ。あ、写真の使用許可を求める連絡があっても断るけどね。なぜなら、写真の使用権は撮影を依頼したクライアントにあるのだから。
とにかく「引用」を「悪用」している糞サイトが多すぎる。記事を書くライターにもメリットがなければ、ググって出てくる程度の内容では読者のためにもなるわけがない。SEO対策を駆使してアクセス数がそれなりに増えればサイト運営者は広告収入が見込めるが、それ以外は誰も得をしない。
ギャラよりも実績を優先するあまり、糞サイトの仕事を請けるライターの気持ちもわからなくはない。一応、クレジットも載るしね。しかし、仮に私が仕事を発注する側だとしたら、絶対に依頼しない。そんなものは実績のうちに入ると思っていないからだ。
あ、トップ画像は『おとなの週末web』で7月8日(月)に公開された記事に載った写真を無断で使っている泥棒のX。念のために以下に証拠画像を貼り付けておく。私のクレジットも載っているので完全アウトだろう。
