永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

人は変わることができる。

私の両親はバツイチ同士。それぞれに連れ子がいたが、2度目の結婚で私と姉が生まれた。2人の兄にとって、父と母は「普通じゃない」らしい。

何しろ、子どもを捨てて別の相手と結婚したのだから、兄たちの言い分も間違ってはいないと思う。兄たちが置かれた境遇にも同情を禁じえない。

兄が言う「普通」の基準が私にはよくわからないが、私にとってはやさしい両親であり、息子たちにとってもやさしい祖父母だった。それも紛れもない事実である。

おそらく、父と母は同じ失敗を繰り返すまいと必死に努力したのだと思う。

人は変わることができるのである。それがわからないと、いつまでも誰かを責め続け、自分自身も苦しみ続けることになる。

断っておくが、失敗を大目に見ろと言いたいのではない。誰かを不幸に陥れてしまったら、それなりの報いを受けるべきだと思う。

何度でも言う。人は変わることができるのである。どん底に落ちた時点で、そこから這い上がる力はすでに備わっているのである。