永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

職人技。

今日は三重県四日市市で取材・撮影。今回、30代の頃、メインで仕事をしていた『宝島』の元編集部員のKさんからのオファー。以前、一緒に仕事をしたのは10年以上前だったと思う。にもかかわらず、覚えていてくださったのが何よりも嬉しかった。

現場の最寄り駅でKさんと合流して向かったのは、某メーカーのパートナー企業の工場。そこで日本の技術力、というか職人の技の数々を見せていただいた。しかも、大きな工程を終えるごとに検品作業もしっかりとやっていた。

「検品も機械を使ってできないことはないのですが、実際に見て、触って、聞いてやった方が確実なんですよ」と、担当者。作る方も職人ならば、検品する人もまた職人なのである。

いやー、まだまだこの国は捨てたものではないと思った。香港に進出した名古屋の味噌煮込みうどん専門店『大久手山本屋』の青木専務が香港での人気の理由を

「香港に限らず、日本の職人は世界でリスペクトされているんです」と語ったのを思い出した。これから日本が世界を相手にモノ作りで勝負するならば、痒いところに手が届くような性能や耐久性はもちろんのこと、それらプラス職人による匠の技だろう。