永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

PR会社のこと。

今夜は、企業広報内製化・広報担当者育成を手がける株式会社Wo-one代表取締役の犬飼奈津子さんが主宰するKADOKAWA 広報・PR講座メディア懇親会にメディア関係者として出席させていただいた。

参加されたのは犬飼さんの指導を受けた、いわば教え子ばかり。皆、広報やPRの仕事をされている方で、熱量が凄かった。

正直、私はPR会社の方が苦手である。が、犬飼さんは高く評価している。グイグイ来られるのは、やはり苦手だが(笑)、彼女にはPRを請け負っているクライアントやその商品、人に愛があり、その魅力を伝えたいというパッションを感じるのだ。それがメディアを動かす原動力となっているのは間違いない。

私自身、PR会社が作成したリリースを見て、取材に行くことは滅多にない。また、飲食店のプレオープンやオープニングレセプションへ行くこともない。ニューオープンの記事なんて私でなくても書けるからだ。今のPR会社は優秀だから、そのまま記事化できるくらい情報量の多いリリースを作ってくれるし、キレイな宣材写真も用意してくれる。

しかし、私が取材したいのはそこに書いてないことだったり、宣材になっていないことなのだ。それこそ、店の人の料理への愛だったり、パッションだったり。

新規オープンの情報を扱った記事は、公開されて1週間もすれば腐ってしまい、誰も見なくなる。私が書きたいのは、5年、10年経っても読み物として成立するような記事。PR会社と私、それぞれの思惑のズレがあるから、うまく付き合えないのだと思っている。

私ももう少しうまく立ち回ることができればよいのだが、どうも難しい。