私が20代の頃、ということは30年以上前になるから、平成の初め頃、世の中には胡散臭い人や場所、もの、ことがいっぱいあった。
最近では引っかかる人が少ないのか、鳴りを潜めているようだが、ネットワークビジネスやキャッチセールス、絵画商法など胡散臭いビジネスも横行していた。
宗教も同様。オウム真理教や統一協会もそうだし、足裏診断の法の華三法行や白装束のパナウェーブ研究所なんてのもあったな。いやー、胡散臭い。
自己啓発セミナーも盛んだった。2泊3日日間、富士山の麓で合宿する「地獄の特訓セミナー」とかね。
それらが社会問題化すると法整備され、またその抜け道を探して新たな悪徳商法などが生まれる、いわばイタチごっこが続いていた。
ところが、ネットが普及して、スマホで何でも調べることができるようになったため、世の中から胡散臭さが消えた。少なくとも表面上は。
平和になったかのように思えるが、その代償もあった。人が本来持っている「胡散臭いセンサー」が機能しなくなったのだ。
胡散臭いビジネスや宗教、セミナーは鳴りを潜めたが、胡散臭い人がいなくなったわけではない。それどころか大活躍している。それも政界で。
そういう胡散臭いヤカラが選挙カーに乗って、道行く人々の頭上から何やら話そうものなら、昭和や平成の時代であれば、「うるせー!引っ込んでろ!」と一喝されてオシマイだったはずだ。
ところが、令和の世に生きる人々は、胡散臭さに対してあまりにも鈍感になっている。ひと昔前であれば胡散臭すぎて生理的に受け付けないヤカラの言うことに耳を貸し、信奉し、SNSで拡散している。
参院選がはじまってから、もう、私の胡散臭いセンサーは反応しっぱなしなのである。
胡散臭い人は、わかり易い言葉を使い、早口で、抑揚をつけて、時折笑いを交えながら話す。要するに詐話師の話術なのである。
良識のある読者の皆様は決して騙されないように。そのためには胡散臭いセンサーを鍛えることだ。えっ?どうやって鍛えるかって?
YouTubeで立花孝志や神谷宗幣、百田尚樹を検索して見てみるのがよいだろう。