永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

標準レンズの帝王と鷹の目。

最近、CONTAXマウントをNikon Zマウントに変換するアダプターを購入した。Tessar 45mm F2.8とPlanar 50mm F1.4をNikon Zfで使うためだ。

ピントはマニュアルフォーカスとなるため、近視と老眼の二重苦の私にとって苦行以外の何ものでもない。

が、写真専門学校へ通っていた頃も、広告制作会社や編集プロダクションに勤めていた頃もマニュアルフォーカスが当たり前だったわけで、あえて不便さを楽しんでみようと思ったのだ。

Nikon ZfにPlanar 50mm F1.4を付けるとこんな感じ。Zfのヘリテージデザインのおかげで違和感がない。っていうか、カッコイイ。

機材庫の片隅で眠っていたMINOLTAのMD 50mm F1.4/F1.7/F2用のレンズフードを付けたところ、よりカッコよくなった。フードは樹脂製なのが玉にキズ。昔のNikonのように金属製であれば、なおよいのだが。

こちらはTessar 45mm F2.8 を付けた状態。うん、これもカッコイイ!Tessar 45mm F2.8は薄っぺらい、いわゆるパンケーキレンズなので、重量感のあるZfがコンパクトになるのも◎。

こちらにもレンズフードを付けてみた。MINOLTAのMD 28nn F2.8/F3.5 用のフードだ。見た目はムチャクチャよくなった。その代わり、ピントリングにかけた指がフードに当たって回しづらくなってしまった。

機能性をとるのか。それとも見た目か。この不便さも楽しもうと思い、フードは付けたままにした。

手にするだけで撮りたくなるZfにより愛着がわいた。「標準レンズの帝王」との異名をとるPlanar 50mm F1.4と、「鷹の目」と呼ばれるTessar 45mm F2.8は、私が見た世界をどのように描写してくれるのか。今からワクワクしている。