
私は、自分自身にとことん甘い。
原稿を書くのが嫌になって、うっちゃらかしてサボったり、昼寝したりしても、そんな自分を責めたりせず、「ったく、仕方ねぇな」と、赦してやる。
そんなふざけた野郎の人生が上手くいくわけがない。
めざしていたカメラマンに、ライターになったものの、書いた記事がバズリもしなければ、ベストセラーの単行本を出版したわけでもない。結局、“何者か”にはなれただけだった。
「何者かになれたことがスゴイ」と言われるかもしれないけど、何者かになってからの方がどれだけ大変なことか、誰もわかっていない。
地方カメラマン、ライターの中の1人。いわゆる、モブ。仮に私が仕事を辞めても、代わりはいくらでもいるから、誰かが困ることはない。今もそれは変わらない。
性根を入れ替えて、さらなる高みをめざすことも考えたが、気がついたのは50歳の手前。少し遅かったのだと思う。
それならば、逆にモブとしての人生を全うしてやろうと心に決めた。
生き方は変えられないと悟ったから、人生そのものの質を変えようと思い、ブログを毎日書くことを自らに課した。
丸7年と2ヶ月が経ったが、自分自身にとことん甘いから、やはり人生は変わらない。でも、質は明らかに変わった。
ブログを書くために自分自身と向き合い、自問自答することが増えたし、物事を深く考えるようになった。紛れもなく、私の人生は豊かになった。
自分自身に何かを課すことは負担になるし、ストレスにもなる。いっそのことやめた方が楽になる。それも間違いではない。
だから、負担にならない程度のことを課す。ブログを毎日更新することは誰でもできる。書くネタがないなら、それを書けばよい。一行でもよいから、とにかく書くのだ。
ブログの公開ボタンを押して「今日も更新することができた」という成功体験を重ねるために。
アルコールや薬物の依存症の治療は、「1日単位のガマン」が効果的なアプローチだという。一生断酒、断薬を続けるとなると、大きなプレッシャーになるから、1日単位でのガマンを続けるのだ。昨日はガマンできたのだから明日も、という感じに。
依存症の治療に比べれば、ブログを毎日更新することくらい簡単だ。更新を怠っても命にかかわることはないのだから。
今年はもう1つ、私自身に課したことがある。
それは、事あるごとに「ありがとう」と感謝の言葉を述べること。買い物をしたコンビニで、食事をした店で、女房に、子どもに、友人・知人に。
「ごめんなさい」や「すみません」よりも「ありがとう」と言った方が人生を豊かにする。それを実証するのだ。
1年で結果が出なければ、2年、3年と続ければよい。それは毎日ブログを更新することで学んだ。
生き方は変えられない。でも、人生そのものの質は変えることができるのだ。